2008年07月07日

才女 ヤン

サッカーのヨーロッパ選手権が終わって
スポーツ面でのベルリンの注目度はいよいよ中国に目を向け出した。

まだオリンピックが始まってないこのころ
まず、注目を注がれるのが中国のカルチャーについて。

なんだか、このところ中華料理の軽食店、中華インビスが
活気をましているなぁ。
とぷらぷらフリードリッヒ通りを歩き、
ドスマンという日本で言う紀伊国屋みたいな本屋の横を通り過ぎたら

おお。見たことあるパネルがぁ。

同じ事務所にいたヤンのピクトブラムである。

Ost trifft West
と題された彼女の一連の作品は
東と西の文化差を簡単画一化したピクトグラム(標識のようなもの)
明解にストレートに西と東の習慣が示され、
左右ならべておいてあるので、
それが同じ状況なのに人々の反応が違うということが
一目瞭然で、
時に正反対のことにもなっているから、笑いを誘っている。



去年の5月に
ベルリンの外務省でこの同様のタイトルで
同様の出品物によるヤンの展覧会が行われた。
その展覧会も大盛況で、オープニングも大成功の内におわった。

その後、いつものように事務所にいるわたしを
ヤンがつついて。

あの展覧会、大変なことになった。
弁護士を雇うかもしれない。

といっていた。

なにがあったかと聞くと、
担当の外務高官の下で働く、やはり役人さんが
あやまって(本人は誤ってっていうことは認めないが)
ヤンが資料用に送ったという、すべてのピクトグラムのデザインを
彼らのメーリングに一斉送信してしまった!

いやはや、どこの所轄だとおもう?
ドイツの外務省です。

もしかしたら、親切心で展覧会の案内を送ってもらったのかもしれない。
だから、どーいうメーリングだったかわからないけれども。
デザイナーにとっては、コピーライトの件もあり死活問題!

という本当に違う職業の立場をわかってない
役人さんだったのだが。。

すでに、時は遅し。
一斉送信された次の日から、ネット上でヤンの名前なしに
彼女のデザインが見れることに。

一番中国人の彼女が恐れていたのは、
なんとも皮肉なことに中国製盗難コピー。

だからこそ、外務省を訴えてやる!
なんてことにも。。

まあまあ。
ということで、まずは担当の人から理由をききたいということで
話し合いに出向いたものの。

ミス ヤン。とさとされ
すべて資料をおくったあなたが悪い。
の一点張りで通されたので
ずいぶん彼女は悩み、世界にたてつくことをやめた彼女。

しかし今となっては
その一斉送信のお陰か、時期もかさなって

まさに、時の人。
ひっぱりだこで世界の有名人となっています。


  

Posted by Eri Kawamura at 00:01Comments(2)オフィス・プログラム

2008年01月24日

植民地政策、その結果1

ねえねえ。

どっかで見た事あるような体つきと顔つきをしているとおもったけど、

ザ・シンプソンズっていうアメリカのアニメにでてくる
あのオヤジさんにそっくりな人がいるのよ。
英語の先生。英語で話すから、もっとシンプソンに重なる。
マンガではあのオヤジさんは原子力発電所で安全管理官なんだって。
結構、ブラックですね。

彼が話してくれたことなのだけれどぉ。
ああ、私の先生。

カナダ人は、なぜか知らないけれど
その家はいくらいくらしたのか
あの家はいくらいくら改装にかかっているとか、
あの家族は、引越の時にどのくらい支払いがあったのか
よう知っていると。

カナダに行った時に友達につれられて、近所をドライブしたのだけれど
その時に、友達が、あの家はいくらかかっている、その家はそうだ、
それであそこの家はね。。なんて次から次へと指を指して教えてくれるそうだ。

家の値段を知っている事が普通みたい。

家の話題から
カナダのバンクーバの話になって

カナダのバンクーバには中国式の家がよう建っていると。

それは1997年に香港がイギリスから返還されたのだけれど、
香港の中国人で、その時までにある程度富を得た人が、イギリスのパスポートを持っている間に
中国政府への危機感や将来的見通しのためバンクーバに中国式の家を建てに建てたのだと。

だからバンクーバの土地代はその時にあがりにあがったそうだ。

そういえば、プログラムの主、カールソンは
カナダ育ち、バンクーバから来ている。
彼の父は未だ香港で月餅工場を営んでいて、いつか来た時には
一言も英語が話せなかった。なんだか不思議だなぁと思ったけれど

ということは、カールソンは香港返還の際の申し子だ。

香港生まれ、バンクーバ育ち、そしてイギリスのハーバードで勉強
そして今ベルリンで彼の独自の事業を展開中。

イギリスの植民地政策の結果がここにあるのね。
植民地っていうと従属関係っていうイメージが湧くけれども。
彼の軌跡をみるとちょっと従属っていう感じではないし、
イギリスに食ってかかっているっていう印象でもないわねぇ。

教科書で読む歴史的事象が個人と重なります。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年11月07日

ヤン現われる、再び

おっとぉ。
おお、久々にヤンが事務所にいる。

えー。あんたなにしてたのー。
最近みないじゃー。

いや中国に1ヶ月いってきた。
えー。

それで、今中国に1年間家かりてるからー。即決で。
古い家で雰囲気がいいのよ。でも内装が気に入らなかったから
すべて壁ぶち抜いてもらっている。遊びに来てね。

へぇー。ずいぶんやることが大胆だねぇ。

その前はドバイ。
へ!

ポスターのコンペティションに行ってきたというのだ。
あ、遊びもかねて。

ドバイは、アラブ首長国連邦の首長国

空港で捕まったとか。

あんたー。なにやったのー。
と問い合わせると。

言葉が乱暴だったみたいなの。
男性に対する侮辱で。。。。

彼女としては普通に対処していたらしいのだけど。
たぶんベルリン調にぶっきらぼうで
ちょっと生意気な言い方の英語がでちゃったんじゃないかな。

ちょっと、来なさいと
いわれて、また騒いだら
持っていたデジカメを壊されたらしい。

警察呼ぶわよー。と叫ぶと、
いや、必要ない、オレが警察だ。
といわれて連行されたらしい。

なんかほんと、マンガみたいな話。

カメラを壊された時に見ていた人が何人もいたのだけど、
みんなその後、見てないって言っていたらしい。

それぞれの国にはそれぞれの習慣があります。

それから、その時に知り合ったガイドさんが
毎日のようにラブコールをかけてくるって、携帯に。

もうちょっと美男子だったら考えたけど。。

って、ヤン、あなたもあなたです。。。

今アーヘンで彼女のポスター展やってます。

ーーー
Ausstellungseröffnung/Opening/开幕式

///Ost trifft West/// – Ausstellung mit Plakaten von ///Yang Liu///
///East meets West/// – Poster Exhibition of ///Yang Liu///
///东西相遇/// – ///刘扬///海报展

Ort///Place///地点
RWTH Aachen
Kármán-Auditorium
Eilfschornsteinstraße 15
(Seiteneingang)
52056 Aachen

Datum///Date///时间
09. November 2007///18Uhr

Die Ausstellung wird von der Kanzler der RWTH Aachen
und von Leiterin der International Office Aachen eröffnet.

///Info///咨询/// www.yangliudesign,com  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年10月03日

アートフォーラム トークショー

ベルリンアートフェアのアートフォーラム。
プログラムからはカールソン・チャンがキュレータとして
アジアの美術についてのトークショーによばれていた。



彼は、香港生まれだけれど実際育っているのはカナダで、
アクチュアルなアジアの現場で起こっていることについてはあまり知らない。
そんな彼に最後観客から

「あなたは、香港生まれで、カナダで暮らされ、そして今はヨーロッパで活動しているので、
結局アジアで実際何が起こっていか語れないとおもいますが、この状況をどう思われますか。」

という質問がでた。
これは、彼に対する批判でもなく、トゲのある質問でもない。
どう、西洋的な環境で育って、今もその環境にいる
彼がアジアをどう代表しているのか不思議に思っての純粋な質問である。

カールソンは、
今、私たちはアジアという枠組みで企画されたトークショーに参加していますが
実は、私が思っていることは、大事なのはナショナルパーソナリティではなく、
パーソナリティであると。私は、個人を代表してここにあるのであって、
ナショナルパーソナリティとしてここにいるのではない。
と答えた。

左隣にいた、中国から招待された女性の中国人のキュレータが、
私も同感であるとすぐにマイクをとって言っていたのが、
カールソンの意見をものすごく後押ししていた。

彼女は中国を代表して来たように見えたが、
自分のパーソナリティをも代表して来ているのだろう。

中国では今アートがお金に結びつきやすく
浅はかな知識で売買され、バブルを呼んでいると。
その勢いがすごいらしい。彼女は小さい体ながらも警鐘を鳴らしていた。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(5)オフィス・プログラム

2007年09月15日

Program Exhibition

The Traffic of Clouds
Hackenbroich Architekten in collaboration with Jan Christensen


September 13 – October 21, 2007
http://www.programonline.de


(c)Photo Carson Chan & Program  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年08月06日

ディベロッパー

月曜、夏のいい天気。

事務所の中庭に書類をもって、
よいスーツを来ているビジネスマン風の
男達が数人やってきました。

カールソンを呼んで、
事務所プログラムに入ってもいいかと。

なんか、いろいろ建物の状態とか
土地の区画とかみてるー。

もしかしたら、家の持ち主が変わる予兆かもしれません。

そーしたら、ここはどーなるのかと思いますが、
早めの憂いはいけません。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年07月14日

アメリー似が帰るよ。

プログラム事務所に最初から在籍していたサイモンとジュディーちゃん。
今日までやっていた展覧会、一つ立ち上げて、
終了したところで自国、スエーデンに帰るのだそうだ。

ジューディーちゃんは、若干21才。今度スエーデンに帰って経済の学校に行くという。
映画のアメリー似。ちょっとおしゃまだけど賢そうな彼女。無口だったけど、
彼女がさーっと通るとなんか雰囲気が違うの。
プログラムのアイドルだったと思います。

さて、その彼らのお別れ会&展覧会のフィニサージュ。
カールソンが、
皆。なにか2品ほど作ってくるように!
という掛け声のもと。お別れ会が開催されようとしている。

時に。

私は焼きおにぎりをつくってぇ。
そしてそのこげ醤油香りをぷんぷんプログラム中にまき散らしていたのだけど。

そしたらジュディーちゃんが
キッチンにささっと入って来て、

今ね、サイモンにキスしたら、なんかおいしそうな味がしたの。
なにを食べたのよ、って問いつめたら、
何にも食べてないって言ってたのだけど。
そうか。この香りね。

  

Posted by Eri Kawamura at 02:11Comments(2)オフィス・プログラム

2007年03月24日

プログラム、展示終了

本日、プログラムの展示最終日。

あわてて写真をとる作家さんの姿がぁ。
明日になると消える絵です。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年03月15日

レセプションにきてくださった皆様!

平日にもかかわらず、
来ていただきましてありがとうございました!

盛況にて、御礼申し上げます!
いつもになく、満杯になっておりました!

作家のK子&のりおお疲れさまでした!

それから、フクちゃん。ケーキつくってきてくれて
ありがとう。ゴルゴンゾーラ入りプチケーキとか、
ブラウニーペッパーがけとか、とっても実験的な
ベルリンの夜にあうものでしたよ。
お疲れさま!

折角、来てくれて、あまり十分に話せなかったお客様
ごめんなさい。またちょっくら寄ってみてください。

展示は、24日まで!  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年03月14日

レセプション。ナインサイトスペーシフィック

プログラムにての展覧会のレセプションが
明日15日にあります。

19時より。

ギャラリーの壁を大胆につかった、ベルリンらしいウォールペインティング。
建物とペインターとのコーボレーションとして企画が成り立ちました。



水平線は統一されて一直線にひかれ、しかし、画面は9つ。
9つのパートで風景が広がります。

また、明日は、お菓子系の友達のフクちゃんがスィーティズ持参。
職求めていますので、試食していただいて、今後の展開アイディアをお願いいたします。

"小川、急流、湖、氷河、岩、滝、草原、坂、絶壁、峰、常緑樹、浜辺、切り株、風、嵐、
雪、日があたり、そして日が沈む。例えば。"展

"Streams, torrents, lakes, glaciers, rocks, waterfalls, steep slopes, cliffs, peaks, firs, beeches, stumps, wind, storms, snow, sunrises, and sunsets, for example."
a painting workshop/exhibition

詳しくは。www.programonline.de

展覧会期間 3月1日から24日まで。
March 1-24, 2007
reception Thursday, March 15, 19:00

レセプション 3/15 (木) 19:00〜

アーティスト
Elena Bajo, Leigh Bridges, Ethan Hayes-Chute, Keiko Kimoto, Mark Neufeld, Nathan Peter, Markus Shimizu, Norio Takasugi, Brent Wadden

展覧会ご紹介 ーEri Kawamuraより。
彼らランドスケープアーティストたちは、このダイナミックな試みを楽しんだようだ。まず、最初にミーティングをかねた初顔合わせがあり、その日に部屋割りの希望を出すこととなった。この部屋は、スマートに四角くはなく、いくつか柱がでており、角が多いつくりである。どのような風景を描きたいのかあるいは、隣の人がだれになるのか、そしてだれが普段どんなペインティングを描いているのかわからないままにすすんだ部屋割りはむずかしい。それぞれに場所の第二希望まで出してもらって最終的にはオーガナイザーの采配により、定位置がきまる。

文句は誰からもない。こんなこと稀なことだろう。オーガナイザーの力量か。最初っからハーモニーよろしく作業が始まる。水平線は既に床から同じ距離に引かれている。製作期間中、アーティストの誰が材料としてつかった溶剤の異臭がバックの事務所にまで流れ、脳天直撃のなんにも考えられない日々(正味二日)が弊害としてあったが、作業自体はいたってわきあいあい温厚に進んでいるようである。

さて、場所に合わせるというコンセプト、サイトスペーシフィックだが、これははっきりと言うなれば“その場かぎり”のものである。その場かぎりの“ペインティング”がここ、プログラムに立ち上がる。ベルリンらしく、ウォールペインティングとなったわけだ。すべての作家に与えられたのは、ちょうど目線の位置に引かれる線。これを水平線あるいは地平線ととる人もいるし、ただの抽象的な線ととる人もいたが、この線を同じ高さに引き、皆の一応の共通項とした。

どんな、サイトスペーシフィック風景画が立ち現れてきたか、その場かぎりで味わっていただきたい。
特に期限付きと聞くとあわてちゃう方へ。「これら絵画、期限付きである」  24日まで。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年02月24日

次の展覧会 プログラム

今、プログラムでは
次の展覧会を準備中。

あれだけ、建築とのコラボアートをやろう!
というコンセプトの元立ち上がったスペースで、

純のペインティングはねぇ。

なんて、
ペインティングや平面をちょっと怪訝していたカールソンであったがぁ。

建築的ということで、

ランドスケープペインティングを。
ということになった。
つまり、風景画で。

なーんだぁ。

しかも、建築とのコラボということで、
ウォールペインティングを!

という展覧会のコンセプトとなった。

これに、なんにんか推薦して欲しいということで、
適度な者と思われる人を推薦したのだ。

それで、協力という形でこの展覧会に参加させていただくことになった。

ナイン・サイトスペーシフィック・ランドスケープス
ということで、9人のランドスケープアーティスト展。

まず、ミーティングもあり、
仲間内でうちとけたあとの、個々の作業であったが、

希望を言ってもらうこととなったが、場所取りもあまり、喧嘩もなく、
すんなりと、与えられた場所でのびのびと、ウォールペインティングをしている。

枠は決められているが、普段のキャンバスより大きいし、みな意気み、
体全体で、描いている感じだ。

あ。勢い余って人の絵の中に、筆がのびる。
あるいは、スイッチにも絵の具がぬられて、
うわー。べたべたーだー。

か、片付けが心配ですが、展覧会オープン前から。。
まあ、これは、オーガナイズのいらぬ心配ということで。。

一般公開は3月1日より
オープニングレセプションは3月15日。

また空間が完成次第ちゃんとした報告をいたします。
www.programonline.de

よろしくお願いします!!  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年02月22日

予告!!

HPをつくっておる途中です。

それで、新しいビジネスカードを頼んだ!

何回か更新しているので、
最初に、こんなのできたよー。と
渡した友達からは。

また、あんた名刺つくってるの?

とつっこまれた。

しかし!内容が違っているよ、だんだんと。
いろいろ変化するのよん。生きていると。

ただ、おもしろがってつくってるんじゃないのよー。

向上していることを望む。(本人的にも)  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年01月19日

プログラム活動。

友達が、今やっているプログラムでの展示のことについて
書いてくれました!
それから、ハンスハーケのことにも書いてあるしぃ。
写真付きなので、来られない方には分かりやすいかな。
http://obentoya.blogspot.com/

それからぁ。事務所のルイス、アフガンに行ってたみたいなのよ。
なんか、アートプロジェクトやったということ。
丁度、日本の雑誌からインタビューを受け、それが日本語になっています。
http://www.pingmag.jp/J/2006/11/16/kabul-matters-performing-in-afghanistan/  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(3)オフィス・プログラム

2007年01月11日

ロドネリーの展示

本日は、オープニング、in プログラム 
我らのオフィスにて。

午前中通りがかったら、まだ作業中。
ペンキまだぬってます。

だいじょーぶかな。
冬だから、乾きが遅いはず。

奇麗なお洋服に、ちょっとぉ。色がぁ
なんてこと。。もしかして。。。あとで。。。。

なんて心配したけど、

結構面白くなってる。
http://www.programonline.de/

↑いつのまにか!このHPに私が登場。
さて、どこでしょう。
元気にやってます。頭かかえながら。

どうぞー。また。
いらっしゃぁい。  

Posted by Eri Kawamura at 02:02Comments(0)オフィス・プログラム