2007年05月10日

な〜に。ばあや。

テレビでこんな番組をやっていた。
RTL Super Nannyという番組的に個人の問題に関わるものだ。

それは、あー、この家をリフォームしたいのだけれど、
どーしたらいいかわからないー。
という程度の問題ではなく。

親と子の関係の問題に立ち入っている。

Nannyは英語で、「ばあや」の意味。

カティアという細身で、黒髪のメーテルのような女性が番組の立役者だ。

おそらく、番組のためではなく、すでに職業として資格があり、それなりの経験がある
プロフェッショナルをプロデューサーが呼んでいるのであろう。

さて、今回のお宅は、
若い夫婦で(20代前半)子供が3人。
長男4才、次男2才、乳飲み子の女の子。

問題はお母さん、お父さんと長男のかかわりあい。

長男がまったく言う事を聞かない。
ごねてばっかり。

両親は毎日怒っているのにも飽き飽きして
彼にかまうのを放棄してしまったようだ。

両親はかれの暴れ具合を、キツくしかるか
見ないようにするためにパソコンをいじるため地下の部屋に入ってしまう。

たぶん、その子は両親からかまってもらいたいのだ。
弟や妹ができたことで、両親は彼に対する時間がなくなり、
その環境の変化についていけなかったその子は、嫉妬心により最終手段に出たのだ。

困ったチャンになることに。

そうすることで、注目は浴びる。でも、結果としては、違う方向の。

彼は希望とおりに、注目をあびることになったが、
常に母か父の怒めしい顔と向き合わなければならないことになった。
そうなると、また事態は出口が見えない雪だるま式にころがっていく。

お父さんも若く、まだ青年期をすごしたばっかりの人で、
子どもがあばれると、意識は青年期に戻ってしまう。
自分がわれ、父ということを忘れてしまって、対しているのは自分の子どもではなく、
しょーもないわがまま青年というような見方になって、力で(もちろん力は父親は優りますから)
子どもを伏せよう、あるいは権力者となって、その子に退去命令をくだす。

そうなるとその子に与えられる状況は、孤立しかない。

どーしたらいいかわからない両親は、第三者、ソーシャルワーカーにこの状況をどうにか
改善するように頼んだのだ。

そう、カティアがそのソーシャルワーカー。

まずは、じっくりと一日みなの言動を見ている。
それで、やはりこの状況はよくないからと、改善すべき人たちに
改善の意思を確認する。この場合は、お父さん、お母さん、この長男。

子どもにも、どうして意思を確認するのかと思ったが、
皆の意識と行動がかわらないと、全体は変わらないものだ。
バランスを整えるために、そしてこれからがスタートで私が介在しますよという合図のために
カティアは皆の意思をまず統一する。

統一したあとに、カティアは指導に入っていくのであるが、
父として、母として、つまり親としての
どういった言葉づかい、態度をしなければいけないか、
セリフ回しとアクションの指示を細かく彼らの耳元でささや。

最終段階になってくると、これも現代的であるけれども、
隠しカメラと隠しイヤホンで、子供部屋で、子供とお母さんしか
いない状況にさせて、他の部屋からカティアがお母さんに指示をだす。

お父さんと子どものダイアローグの場合も同じだ。

主には、子供にはこどもの領分を分からせ、
父親へはその威厳を取り戻どさせ、
母には親としての厳しさと調和のバランス加減を耳元でささやく。。

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