2019年09月27日

ドイツの外科 2

外科に行った時の話の続き。

朝一番に指の治療に外科に行くと、
さあ見せてごらんと言わんばかりに
無口でマッチョのお医者は
看護師さんに包帯を取らせた。

前の日の切開とその後の処理の時に、
包帯のはしを傷口に入れてぐるぐると包帯を巻いた。

出血が多かったからであろうか、施術の方法だと思うが、
あまりよく説明がなくなすがままれるまま包帯の端は傷口にもろにくっついている。

予想通りに一番最後の包帯は傷口にくっついていてなかなか取れない。
そして、傷口の中にそれが入っているのは看護士さんもわかっているので躊躇していたら、
先生が一言。

「Mit Mut!」

「勇気を持って!」

つまり引っ張るのに躊躇するなということ。。
看護士さんへの指示だった。。

患者である私の存在はなんだか置いてきぼりを食らったようだったけれど、
職業的にこなす医者を見て、こういう人が名医だというのだろうと思った。

彼の看板には事故、スポーツ事故専門外科と書いてある。
私の傷なんてチョチョイのチョイだっただろう。

切開したあと全然縫わなかったのは不思議であったが、1週間後にはその切開したところから
ペラっと一皮向けて元のとはまだいかなかったものの、健康な指がお目見えした。

一皮分しか切開しなかったのだ。
職人的な気質がここでもうかがえる。

私は手塚治の漫画、ブラックジャックを思い出した。


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