2008年03月02日

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブルをみました!

すごかったです。
レ・ミゼラブルのよく見るシンボルマークの女の子は
イメージとして定着しているような感じを受けますが、
実は、この話の本当の主人公ではないのです。

女の子が主人公だとずっと思っていた私。。。

話の主人公というよりも、
彼の人生の時間軸が同時にこのストーリの時間軸となっている中心的人物がいます。が、
よーくもまあ、一つのミュージカルの中にさまざまな人生模様を取り入れていること。。。
すごいです。

中心人物をとりまく人々は、わりと端的でシンプル、短めに
彼らのストーリーが展開していきます。でもそのショートカットの中に
観客は様々な生と死をみるのです。一つのミュージカルにこんだけ凝縮されているとは。
めくるめくです。

それに舞台美術が、なんか無駄のないつくりでもあり、
そして回転舞台がうまく使われていて、よりスピード感を出したい時には
進行方向に、後退感を出したい時には役者が回転舞台に逆行して歩いていたりと
なかなか、なかなか舞台の表情に抑揚がつくのです。
または、中華料理の回転テーブルのように、役者が動かず、
セリフの番になったらその役者が真ん中へ回転されてきたりと。。
なかなか、シンプルな装置ですが、プロが使うとこうなのねという例をみました。

それに毎日公演されれているっていうのがすごい!

観客は非日常を体験しにミュージカルを訪れるのですが、
役者やスタッフはこれが日常になっているのです。

あれだけ感動を毎日のように人にあげる事ができる
あの、精神構造はなんなんでしょうか。

ルーティーン生活のマンネリ化なんて彼らにはないんでしょうか。

パンフレットにのっている役者が
目の前にいるっていうのはなんだか印刷されている有名人を見ているっていう
感覚を呼び起こし、観客にとっては、それさえも感動の条件なのです!

感動を与えるために、役者達はロンドンの生活者の例外に漏れず
規則正しく、ルーティーンで感動というプロダクションをつくる。
彼らが扱うのは物質ではなく、肉体と関係ある精神であるので、すごいと思いました。

例えば、画家の描く線書きに震え生じないように、
彼らの動きや歌声に一寸の誤りは生じないのでしょうか。
日々のリズム、体調っていうものもあると思いますが。。
それを越えてしまうのでしょうねぇ。

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Posted by Eri Kawamura at 00:00 │Comments(2)人間について。

この記事へのコメント

芝居はドイツよりもずっとそちらのほうがいいはずだから、うらやましいわんわん♪。毎日公演するのは本当に辛くて、やってる人が飽きたら終わりだからねー。すごいよねえ!!!一杯面白いの見てきてまた語ってくらはい。
Posted by misa at 2008年03月04日 16:07
ほんとうねぇ。役者があきちゃったら終わりだねぇ。
飽きられずにできるのはなにかあるのだろうねぇ。
それにしても情熱だねぇ。たぶん。その中心にあるのはぁ。
Posted by bonobono at 2008年03月04日 23:55
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