2010年07月01日

ワールドカップ

私のワールドカップの思い出は
予選グループでドイツが1回だけ敗退したとき。

その時、私はパンコーというちょっとガラの悪い
地域を電車で通っていたときのこと。

ちょうど、試合の応援をし&もうよっぱらっちゃっていた若者達が電車にのってきて
どうしようもない負け試合の鬱憤をどうにかはらそうと思っているらしかった。

歳は10代だったかな。
20人ぐらいいて、ドイツが負けたのは戦争でドイツが負けたからだと
言い及ぶようになって、アジア人の私をみて
ベトナム戦争ではなぁ。と言い出した。

私はベトナム人でないよ。

という反応はここでは
全然通じないと判断したので、
そのままだまって、彼らのしたいようにさせていたのだけれど、

いきなり銃を持つ構えをみせたりして、
本当に悪態をついていた。

私は、こんなところでなにを言っても通じないと
思ったので、がまん、がまん。
どうせ子供のことと思うようにしていた。

そしたら、隣に座っていて、ほんわかと犬をつれていた
50代ぐらいのドイツ人の男性が

おまえら恥を知れ!

と言って若者を注意した。注意したがゆえに
そのおじさんは私の盾になってくれて、若者と口喧嘩になった。

そのあと30代ぐらいでこの一件をみていた男性が、
私に

こんなことが起こって申し訳ない。

と謝ってこられた。

私はおじさんにお礼を言うつもりだったけれど、
ぜんぜん私の方をみず、当然の態度というように
去っていかれた。

ドイツの敗戦でむけられた若者の憤慨は
私という外国人に向けられたのだけれど、
それは2人の理性ある大人にて、
ドイツ国内で収められた感じがした。
  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間について。