スポーツ面でのベルリンの注目度はいよいよ中国に目を向け出した。
まだオリンピックが始まってないこのころ
まず、注目を注がれるのが中国のカルチャーについて。
なんだか、このところ中華料理の軽食店、中華インビスが
活気をましているなぁ。
とぷらぷらフリードリッヒ通りを歩き、
ドスマンという日本で言う紀伊国屋みたいな本屋の横を通り過ぎたら
おお。見たことあるパネルがぁ。
同じ事務所にいたヤンのピクトブラムである。
Ost trifft West
と題された彼女の一連の作品は
東と西の文化差を簡単画一化したピクトグラム(標識のようなもの)
明解にストレートに西と東の習慣が示され、
左右ならべておいてあるので、
それが同じ状況なのに人々の反応が違うということが
一目瞭然で、
時に正反対のことにもなっているから、笑いを誘っている。
去年の5月に
ベルリンの外務省でこの同様のタイトルで
同様の出品物によるヤンの展覧会が行われた。
その展覧会も大盛況で、オープニングも大成功の内におわった。
その後、いつものように事務所にいるわたしを
ヤンがつついて。
あの展覧会、大変なことになった。
弁護士を雇うかもしれない。
といっていた。
なにがあったかと聞くと、
担当の外務高官の下で働く、やはり役人さんが
あやまって(本人は誤ってっていうことは認めないが)
ヤンが資料用に送ったという、すべてのピクトグラムのデザインを
彼らのメーリングに一斉送信してしまった!
いやはや、どこの所轄だとおもう?
ドイツの外務省です。
もしかしたら、親切心で展覧会の案内を送ってもらったのかもしれない。
だから、どーいうメーリングだったかわからないけれども。
デザイナーにとっては、コピーライトの件もあり死活問題!
という本当に違う職業の立場をわかってない
役人さんだったのだが。。
すでに、時は遅し。
一斉送信された次の日から、ネット上でヤンの名前なしに
彼女のデザインが見れることに。
一番中国人の彼女が恐れていたのは、
なんとも皮肉なことに中国製盗難コピー。
だからこそ、外務省を訴えてやる!
なんてことにも。。
まあまあ。
ということで、まずは担当の人から理由をききたいということで
話し合いに出向いたものの。
ミス ヤン。とさとされ
すべて資料をおくったあなたが悪い。
の一点張りで通されたので
ずいぶん彼女は悩み、世界にたてつくことをやめた彼女。
しかし今となっては
その一斉送信のお陰か、時期もかさなって
まさに、時の人。
ひっぱりだこで世界の有名人となっています。