2007年08月31日

ぱぁーと。

あんたぁ。ちょっと何才になるのよ〜。

母からの電話だったけれど。

ちょっと今、電話かけ直すからとして、
その質問には答えず。

あーあ。
この日を迎えました。

最後の母からの締めは。
もう、若くないという自覚をもって行動するように!

とのこと。

は、はーい!こ、こうちょうせんせい!




ユニット、ラ・コンディション・ジャポネーゼの
コンサートも重なり、ここにいなければならないので、
もしよかったら、来ていただきたいとの連絡を友達に。

コンサート会場隅にて小さく祝わせていただきました!


いただいたお手製チョコケーキを前にして。


それから、コンサート上パフォーマンスでつくっていた
市販スポンジに生クリームかけ。クマグミ上飾りのせも、”特別”いただきました!
お気遣いありがとうございます。(ところで私しか口にしませんでしたが。。)

本当は、飲み物売っているので、
厳禁ですが、オーガナイザーの一人
シンタローくんには、ロートケプシェン・シャンペンを用意していただいて!
これとコップをもっていっしょに祝いたいところの人にいってきなと
後押しをいただきました。

こう、なんていうの。
一升瓶をもって、しつこく飲ませちゃう人。

友達には、私が帰ろうというまで、つきあっていただいたような感じがします。
こちらでは、自分でお誕生日会をオーガナイズするので、
祝われるという感覚からいうとなんだか自分からいうのはなにかなーと思いますが、
どーしてパーティをしなかったのかなどと、苦情もうけることもあり。

ここは住んでいる人の国籍とか、生まれ育った国や宗教もばらばらだし、
また、外からきた私たちは移民みたいなもので、
ドイツの習慣とかも完全にわかってないまま、自分の国の習慣や気候や
肌に感じる空気とかも自分の国とは違うから節句とかも忘れがちになっている。
どんど焼きをオーガナイズする町内会なんてものはないしね。

だから、なんか儀式みたいなもの必要なんじゃないかと思って。

  

Posted by Eri Kawamura at 00:00 ベルリンアートシーン

2007年08月30日

ヨウニス

イラク人のヨウニスっていうのは、
たいへん描写力をもっている画家なのだけれど。

彼の描く絵には3つの種類がある。

一つは、風景画。5月や、6月ごろの自然の様子。
湖畔や緑々しい森林、芝、に花が咲いているA4ぐらいのもの。
ウンターデンリンデンあたりのストリートで売っている。

一つは、壁画。ほとんどは知り合いのレストランなんかから注文をうけて
注文主の意向に添って描いている。(これでがっつり稼ぐらしい)

それから、もう一つは、キャンバスにかかれる絵画。
自分の心情風景だ。これは、自分の体の一部のようになっていて、
とても売る気にはなれないと語る。

そんな、ヨウニスがバーをやるっていうから、
そのバーになる内装を自ら担当することになった。
彼は、自分の気持ちに従って天井画を描いていたわけだけれど、

ある日。新しいオーナーというものが現れて。
ここは俺の店だから、片付けて出て行ってくれと
言い放ったそうだ。

実は、新しいオーナーとはヨウニスの事であったが、
昔のオーナーがヨウニスから店代が支払われる前にこの店舗を
別の人に売ったということである。

描かれた天井画はそのまま残る事に。

彼の意向で制作された天井画の値段は交渉なしに安く引き取られた。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間について。

2007年08月29日

ヤンの植物

ヤンが急にいなくなった!
彼女の植物が事務所大広間の方にあるから、
水をあげてくれっていうことだ。

なんか、最近顔を合わせれば、
私はNYにいくわ!幸運をつかむの!
って言っていた彼女。

そーかー。
との答えしか返せない私。

NYにいって0からやるつもりだとか。

私の意見では、一応ドイツで評価も得てきたのだし、
ハンブルクでなんだかえらいけったいな就職先の提案もあるようだし、
ドレスデンでまた展示の話もでてきたようだし。

ドイツでやってみればー。
というのが私の個人的な意見。

それでも満足いかない彼女とよく意見交換をするのだけれど、
NY行くの一点張り。(まだ具体的な計画はない)

だから、もうNYになにも告げず行った!
と思ったら。あとから彼女からメールで中国のブックフェアーで
展覧会があるとか。

なんだー。北京にいっているのかー。
ちょうどメルケルさんもいってるし。  

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2007年08月27日

>>> ニュース >>> ラ・ジャポネーゼ

ラ・コンディション・ジャポネーゼ
>>> ニュース >>>

次回、ラ・コンディション・ジャポネーゼのイベントは。。。

「OSCILLATION SERIES #2 ー クラブバージョン」
8月31日 セントラル ランドラーゲ ベルリン

ライブアクト: el fog, manami n, ODD + chuuu (VJ) and kurotech (merkur)
ディージェイ: Habu (label onpa)
ビジュアルデザイン: camp berlin - hiroshima

場所: Zentrale Randlage, Schönhauser Allee 172, Berlin
地図が以下のサイトに載っています。
http://www.la-condition-japonaise.com/

日にち: 8月31日(花金)
時間: 21時30分より

リンク:
http://www.myspace.com/elfog
http://www.myspace.com/manaminberlin
http://www.myspace.com/oddlive
http://www.myspace.com/kurotech
http://www.onpamusic.eu/
http://campberlin.jugem.jp/

::::::::::

その他、ラ・コンディション・ジャポネーゼはティアターハウスミッテが企画する
Japan Nowと共催し、シンポジウムを開催することになりました!
http://bodytaster.com/phpwcms/index.php?condition_en
>>>> 9月12日 19時 Theaterhaus Mitte. 詳細は追ってお知らせいたしますので、
お楽しみに!


ラ・コンディション・ジャポネーゼ
宮崎申太郎、河村恵理


>>>>>>>>>>>>>>>>>>-----------
NEWS >>> la-condition-japonaise

the next la condition japonaise event will be
OSCILLATION SERIES #2 CLUBVERSION
31st of August, Zentrale Randlage Berlin.

Live acts: el fog, manami n, ODD + chuuu (VJ) and kurotech (merkur)
Dj: Habu (label onpa)
Visuals by camp berlin - hiroshima

Place : Zentrale Randlage, Schönhauser Allee 172, Berlin.
there is a link to the map on the website.
http://www.la-condition-japonaise.com/

Date: 31st of August (fr)
Time: 2130

Links:

http://www.myspace.com/elfog
http://www.myspace.com/manaminberlin
http://www.myspace.com/oddlive
http://www.myspace.com/kurotech
http://www.onpamusic.eu/

http://campberlin.jugem.jp/
-----

AND ALSO: la-condition-japonaise is collaborating with JAPAN NOW.
http://bodytaster.com/phpwcms/index.php?condition_en
>>>> 12th of September 1900 Theaterhaus Mitte. More Informations are coming.

Best Regards
Eri Kawamura and Shintaro Miyazaki  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0) ベルリンアートシーン

2007年08月26日

また!謎のイラク人と!

日曜日、お買い物に
マウワーパークへ。

ヨウニスと会った。

日曜日になると、人恋しくてあのあたりをうろうろしているのだろう。
お手製、といってもどすぐろく輝く金属製のパイプのたて笛をもっていた。
吹いてみたけれども、全然音ならず。
これって、たぶん尺八ぐらいの訓練量(料)が必要なのだろうか。

笛をとなりでふいているから
お買い物のあとで、公園によってねと。

二人で、そこら辺を通っている人を観察していく。
といっても、ヨウニスがあれは、エゴイストだとか。あれはー。親切な人だね。
とか、あれは家族がいるのに、とても寂しそうだとか。コメントしていく。

あの人は。
サングラスをかけて、一人で腰を石段におろした、ちょっと白髪がまじりそうな勢いの年齢のひと、男をみて、あれはー。孤独だ。といいはなった。

どーして分かるの?
ときいても、分かるの一点張り。

なんかの拍子にヨウニスはその男に声をかけたけれども
天然パーマくりくりの、褐色がかった、どーみてもやばい国から来てるような
見立てのこの男と、

元気か?

まあまあ。

天気がいいねぇ。

そうだねー。

とそっけない返事を取りかわすのみだったけれども。

その後、ヨウニスと孤独についての話をきいた。

孤独は2つ種類があるよ。

一つは、自分は誰よりも優れており、この社会に存在する誰もが
自分の会話に匹敵しないとおもっている孤独。

もう一つは、自分は誰よりも劣っていて、この社会の誰とも話すのに
価値がない、わるいなーとおもっている孤独。

時々、家でどうしようもないほどの寂しさにかられるという彼。

それで、あんたのはどっちの孤独なのさ。

その中間かなー。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間について。

2007年08月25日

ミュージアムの長い夜

本日は、Lange Nacht der Museenの日。
美術館・博物館が午後18時から深夜2時までオープンしているイベントだ。
ランゲ・ナハトチケット、大人15ユーロ、割引10ユーロを購入して
この日はイベントに参加している美術館・博物館へ行き放題。

美術館・博物館では、普通の展示を見せるだけではなく、
この日のために“特別な”館ならではの催し物、コンサート、パフォーマンス、ガイド、映画上映回、モデルショーなどを用意してくれている。普段行き慣れているところでも、特別な企画があるからいってみようかということにもなる。

本日はポツダムプラッツにあるクルトアフォーラムを中心に。



玄関の前にはただっぴろい広場が広がっている。
その広場はゆるやかな坂となっているのだけれど、そこに
数台の自動車があった。

ふーん。このイベントに便乗して、あれかな。
車のセールスでもしているのかな。
ということはぁ、どこか車会社のスポンサーがついているのかな?
と思っていましたがぁ。

おもむろに、清掃の方が着る、オレンジ色の作業着の上から
正装している人が観客の中からでてきちゃったぁ。

そう、指揮棒ももっていて、
車に語りかけるように指揮をぉ。しはじめましたところ、
車のそれぞれのドアが準備オッケイの返事をするがごとく、開いて、バタンとしまった。
そう、これはライプツィッヒからきた、カーオーケストラ軍団。
それぞれの車にのっているのは、クラシックの教育を受けて来た方達。



クラシックの曲にあわせて、車が打楽器になったパフォーマンスがはじまります。

野外演奏のなんともダイナミックなもの。
演奏者がなんだかまじめにやっているのもプロならでわのこと。
こんなにミュージアムの夜で遊ばせてくれるのも、この夜の醍醐味かと。



  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0) ベルリンアートシーン

2007年08月13日

おめでとうございます!

  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2)人間について。

2007年08月12日

ミュンスター彫刻プロジェクト

2泊三日で
ハノーバーのメイドインジャーマニー展と
ミュンスターの彫刻プロジェクトにいってきました!

ミュンスターはおすすめです。
街中にひろがる、野外彫刻を探索にでかけます。

まるで、少年自然の家に泊まって、オリエンテーリングするように。

やっぱ、自然いいね。



ミュンスターは、市内中心地てくてくと20分ぐらいで
直系を横断できる都市。

町の人々も親切。
あんた、なにを探してんのかね。
とか、あの作品ならあそこにあるよー。
とか(あ、すでにいま見てきました。。。)
みたいな会話がすぐにできあがる。

鴨とか、(うーん、おいしそうだぁ)
鳩のたまごが(ふんでなく)上から生存競争に勝てなくて落ちて来たり、、
ウサギちゃんが作品でかくれんぼうをしていました。



なんかね。もう一度いうけれど、
自然すごーい。人々の心も気持ちもなごやかにしてくれて、
まがいものだけど都会気質いつもイガイガのベルリンって、、なに様?
みたいな感じで、

今年、新しく制作された作品がメインでしたが、
やっぱり、10年や20年前に制作された作品、で残っているものはすごい。
あれは制作される時から10年後や20年後も見られるっていうことを考えられて
つくられているから、残っているし、市は残しているし、また、時間がたっても
観る者に制作時と同じ感覚が与えられるのだと思わずにはいられません!

新しい作品の中で、よかった作品
スーチャン・キノシタさんの
ささやき声が聞こえる作品。
しーんとしているので、友達どうしで話したい時は、
自然とささやくようにぃ。。



自然大好き!アートを探す、たまには、オリエンテーリング旅行。
行ってみないとわからない。
1泊二日ぐらいの小旅行をおすすめします。

  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2) ベルリンアートシーン

2007年08月10日

砂漠の。

砂を人生で初めてみました。
濃いめの黄土色。乾燥して、さらさらしている。
あ、あたりまえか。

それから砂漠のローゼというものも。
2000年にわたる風にさらされてできた、砂が石のように固まって
バラの花のようになったもの。まるで、ミニバラがたくさん咲いているような。
珊瑚礁のようなものでもあった。

見せてくれた方は就職もしているが、
砂漠の案内人にここ半年でなった方。

とにかく、どん底から這い上がって来た感じで
それを見せていただいて、ほんとうれしく思いました。

ただ、就職先をやめて、これから自分のために働くとかぁ。

共同体もねぇ。なくてねぇ。
組織から切り離される生活を自分から選ぶということ。

都会でさえも、
周りに砂漠の環境を置かなければならないのでしょうか。

ちょー複雑。

でも、這い上がって来たのみたからよかった。
ご成功おめでとうございます。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間じゃないもの

2007年08月09日

ゴドーか?

昨日、待ち人来ず。

照屋ー。
どこにいるのー?

帰国の予定日だが、
帰ってこずの、連絡なし。

明日アポイントはいってますけどぉ。

なんかまた、日本で気でもはって
できる以上に一生懸命やっちゃって、体壊しているのかな?

どーこにいますかー?

乞、連絡  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間について。

2007年08月08日

少女A

私は背骨がちょっとまがっているかも。の感があって。

マッサージやさんへ。

私はシンメトリーではない。
右と左ちゃうねん。

矯正を試みていますが、ちょっとぐらいびっこでも
まあ、これでも生きれるもの。

ただ、2ヶ月に一回ぐらいは、他人の手を借りた方が
調子がいいのです。いや、専門家にお任せするのですけれど。

私がうつぶせになっていると
前のお客さんが(ドイツ人女性)かえるところで
お支払いをすませるところで、

つい最近も来たのだけど、と前置きをして
髪を結んでいた、この前の施術師いるでしょ。
彼女の方がよかったわよ。

なんて
はっーきり、やってもらった本人に言っているから

なんだかなー。
本人はつらいだろうなぁ。

と思っていると、彼女はそれで傷ついちゃったのか、
違う人を私にあてがってくれた。

なんだか初心者っぽいおどおどとした手つきだったので、
あー。私、練習台かとおもったけど。

彼女の手がすぐに熱くなってくるのである。
こういう人はうまいし、今は見習いかもしれないけれど
うまくなるだろうと思った。

たぶん、手が熱くなるということは気の交換が上手な人に違いない。

痛くないですか〜?
と少女は確認してくれる。

ちょっとツボは外してますけれど。。
とも言いにくく、

おわりましたよー。

の声で顔をあげると、
愕然とした。

声色でも、手の調子からでも
てっきり少女だと思っていたその方は、
私の母ぐらいの年齢だった。

そして髪結びをしていた。

お礼をいってマッサージ屋を後にすると
急に気分が悪くなって、家路へいそぐ。

気分が悪くなるのは、急に筋肉が動かされたから。
細胞がびっくりしちゃうのである。だから、ああ、きいているな
と思いつつ。ボー然とSバーンにのる。

でもあの人はなんだと思うね。
一体全体どうやって、あんな温かい手で迎えられるか。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間について。

2007年08月07日

Ise Miyake

イッセイ・ミヤケではなく、
イセ・ミヤケ。

照屋さんの置き土産。
ベルリン不在の間に、友達がくるので、
会ってくれということ。で

イセに会う事に。。

なに人かも分からず、どんなアーティストかも分からず、
どのくらいの付き合いの人なのかも、詳細は知らされないまま。。

何回か、携帯メールを取り交わすうち、
彼がマレーシア人であること、心優しい人であることが
分かって来た。

長髪ですらっとしている浅黒系かなー。
という想像もたってきた。

ベルリン初めてで、わからないから、分かりやすい所で会ってという
なんとも言えない悲痛メールで、彼のホテル近くの地下鉄で彼をピックアップ。

長髪ではなかったし、なんでも吸い込んでしまうような大柄な
浅黒のやさしいアジア人だった。

美術館へつれていこうと思ったけど、
つかれちゃったっていうので、(すでに午前中)
彼の提案でお茶でも。ということに。

オーストラリアでのレジデンスに参加した経過を聞く。

カタログを2部だしてきて、
プレゼンが始まる。

これがしたかったのね。もしかして。

90日の滞在をシドニーで許された彼。
この90日に作品をつくってくれということだったが。。
彼がつくったものは、このカタログ。。

90日間のあいだのビジュアル日記帳。

招待されたとはいえ、だれも知らないシドニーに、ぽつんと落とされた
この巨漢イセ。

知らない町、知らない文化、知らない人々の間で、
孤独感を癒すために、ぷらぷらと町にでかけていくのであるがぁ。

ある日、メモが自分の部屋に。

イセ!あんたどこにいるのー?
事務所にも顔ださないでー。
挨拶にきなさーい。

というもの。

このレジデンスオーガナイザーのメモがきっかけとなって
イセは、だんだんとレジデンスの中でアクティブに友達をつくったりしていく。。

最後には、パーティ名
Lucy!! I'm not so isolated.
ラッキー!!。そんなに孤立してないよ。自分。というビックパーティを開催。

ビール会社の何百リットルビール無料提供もあったとか。
多くの人がつめかけることに。

イセがなぜ、オーストリアに呼ばれるようになったいきさつもすごい。
彼はマレーシアの美術界の枠を越えるような挑戦をやってのけた。

それだからこそ、異端児として扱われ、
やった後はいいが、なぜ彼がそこまでしてやらなければならなかったのか
理解されるのに、ずいぶん時間がかかったし、その間は辛かったという。

その心理的な物事をドローイングにして
発表した時、はじめて彼の行為が理解されたという。

まあ、この具体的は話はあとで、
彼のマスターピースだというので、これから、どこかで見る機会があるでしょう。

彼のマッスな外見とはまったく違う、繊細な彼でした。
にしても、起爆剤もってるねー。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)人間について。

2007年08月06日

東京アートビート新着記事情報

東京アートビートさんの
記事情報が届きました!

加藤泉さんについてのインタビュー。
ビデオだからとてもよく表情も捕らえられている。
展覧会の様子も見れます。
ネットってすごいですね。

http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2007/07/izumi-kato-2.html  

Posted by Eri Kawamura at 00:01Comments(0)こいつも。

2007年08月06日

ディベロッパー

月曜、夏のいい天気。

事務所の中庭に書類をもって、
よいスーツを来ているビジネスマン風の
男達が数人やってきました。

カールソンを呼んで、
事務所プログラムに入ってもいいかと。

なんか、いろいろ建物の状態とか
土地の区画とかみてるー。

もしかしたら、家の持ち主が変わる予兆かもしれません。

そーしたら、ここはどーなるのかと思いますが、
早めの憂いはいけません。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年08月04日

ネロのカテキョー

最近、実は、展覧会のオーガナイズの話があるのです。
おそらく小さな展示になると思うのですが、折角のお話
いろいろと考えてみたいと思います。

テーマを考えるにあたって
この話をもってきた、シンタロー君と話す事も多し。

最近、私が絵画的に興味を持つのは、
ルネッサンスの巨匠達の作品です。
残念ながら私は西洋美術を勉強してきたとはいえ、
古典ではなく、現代美術傾倒でしたので、古いものに
興味がなかったといえるかもしれません。

でも、最近は、古いものにも恥ずかしながら興味がでてきました。
というのは、古いものでも、今目の前に出来るものというものは、
時代の荒波を越えても生き残っているということです。

生き残っているもののすごさを古いものに感じます。

美術史であれば、それはルネッサンス絵画に感じるのです。

ルネッサンス絵画の思想はやはり、かつてのローマやギリシャの思想を根源と
するところがあり、ローマ・ギリシャの思想は、端的に言ってしまえば
やはりヨーロッパ文化の根底にあるものだと、

その証拠に、ラテン語は文系の学問では必ず取り入れられています。

シンタロー君は、ラテン語の教育も受けた方。

ラテン語は重要だと。
私は、ラテン語を勉強したことはないし、ドイツ語、英語、その次に
死語といわれてもいるラテン語を勉強する気はそうそうありませんが、
重要だという言葉に重みを感じます。

おそらく、ラテン語を勉強した人の世界観はちょっと違うのだろうと。

私は、世界観とか思想とかは、
物事の解釈の仕方だと思っているところがあります。

でも、その人を形成する考え方の基本となっているものだから
これらの物事の解釈の仕方が、その人を揺り動かし
行動にも影響をしているのだろうと。行為というのはやはり他の人も
巻き込んでいくもの。

だからこそ物事の解釈は、
瀬戸内海の大渦のようにあるいは、台風のように
自分を含めて、人を渦中に引き込む。

否応無しに人と関わりをもつものだからこそ、
もし、周りの人、その人は特に大事な人々である場合が多いと思いますが
彼らに迷惑になるのを避けようとすればするだけ、物事の解釈は健全さを持つべきであろうと
思います。

ルネッサンスについて書かれた代表的な著書
高階 秀爾さんの「ルネッサンスの光と闇の中」で
気になる個所があり、ここはローマ時代の政治家、弁論家、劇作家である
セネカの一節の引用より考察されている個所があります。

以前、友達が帰国とのことで
本を何冊かいただきましたが、その中にセネカの「人生の短さについて」
という本がありました。物々しいタイトルのため、本日の訓戒のように
背表紙を眺めるだけになっていましたが、このタイトルとなっている
小論は、人生短いけれども、よく使えば長い、ではどのように使うか
というのが載っているものです。ですので、タイトルからみられる
短命を宣言されるような恐怖の内容ではなく、
限られた時間を把握しているからこそどーすればいいかという
実例をあげた解説をする実用書なのです。

残念ながら、ここまで説明しておいてなんなのですが、
実は、私の心をとらえたのは、「人生の短さについて」ではなく、
同時に収録されている次の小論でした。

「心の平静について」と「幸福な人生について」
これもタイトルからイメージする内容とは
ほど遠い内容になっています。

2000年前にすでに言い放たれ、言い尽くされている感がします。

ネロ皇帝のカテキョーだった彼。
激動の時代に、そこまで考え抜かれ、実行に移されたから
言い切れることもあるのでしょう。ただ、セネカは謀反の罪をきせられ
ネロ帝から自殺を命じられました。
その死に方があまりにも立派だったので、
後世においては彼の思想により信頼が集ったともいいます。

この2000年を越えて迫ってくるものはなんでしょうねぇ。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2)人間について。

2007年08月03日

エレファント

ショーリンから電話があり、
寿司でも食べにいかないー?

ごめんよー。今いくところがあるからさー。

彼女は割と突然の人である。
急に思いついて、誘ってくれる。

天気がいいと、よく思いつくらしい。私に電話することを。

象の置物をね、ベン(彼女の息子2才)にあげたのよー。
そーしたら、何を思ったか、エリアイって呼んでるわよ。

あーのー。

そんなに私太かった?

と聞き返すと彼女はけらけら笑って、
エリがくれたとおもって勘違いしているんじゃない?
とのこと。

象のねぇ“おきもの”をあがめてくれているなんてねー。
ありがたいねー。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)どいつも。

2007年08月01日

ヘラクレスの主

ここのところ
「アート・スコープ」でベルリンにいらしている
照屋勇賢さんとご一緒することが多く、
まさに、チャリ配給も彼からのものでした。

「アート・スコープ」とは
ダイムラー・クライスラー・ファウンデーション・イン・ジャパン
の芸術支援活動の一つで、ドイツ人作家を日本へ、
日本人作家をドイツへと短期間の滞在を提供し、
人物と文化の交流を試みているものです。

彼とはもう何年前かなー。
一緒にお仕事をした関係で、
今回も偶然のこととはいえ
旧知の仲の付き合いをさせていただいています。

ものすごく多くのアイディアがある方で、
彼のアイディアをそのまま観客に伝えられるのか
技術的にクリアできるのかが、最大の彼の難点。

物質の限界はやはりあるのです。

理想の無限と物質の限界。

その狭間で苦心することが多いいよう。

さらに、すべてに全力投球、渾身を込める方で
その後は。。。消耗も激しく。。。体を壊す事も。。

なーんで、そんなに一生懸命にならなければと思う事もありますが、
まあ、これは彼の領分。

今までに、彼を通して様々な方と知り合うことができたし、
私も彼を紹介することで、私の関係者ともまた違った
関係を築けているようです。

今彼は、新しくできる沖縄の県立美術館に納める作品の
準備のため沖縄入りで、

その間私は気ままな日々をすごさせていただいています。

彼がかえってきたら
またドトーの日々が始まります。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0) ベルリンアートシーン