2008年05月15日

Keiko Kimoto „basic gravity„

皆様

拝啓

この度、la-condition-japonaiseでは
木本けいこ"basic gravity"展を開催する運びとなりました。
la-condition-japonaiseの活動も1年を迎え、
今年はこのBrunnenstr.29にて計5回の展示を準備しております。
遠方と存じておりますが、この機会にお見知りいただければ幸いです。

敬具
la-condition-japonaise
河村恵理, 宮崎申太郎


Keiko Kimoto „basic gravity„

Keiko KIMOTO

"basic gravity"
Drawings, Paintings

17th - 31st of May 2008
Opening 16th of May, 7 p.m

Brunnenstr.29, 10119, Berlin
Tu-Fr 13.oo-19.oo Sa 11.oo-18.oo

Tel: 030 25581180
e@la-condition-japonaise.com


木本けいこは大変情熱的な画家であり、ローター・バウムガルテン教授の元で2005年にベルリン芸術大学修士課程を卒業した後もベルリンにて描き続けている作家である。

「わたしの仕事は理系。まるで物理。」この言葉を彼女のアトリエで聞いた時、とても戸惑った覚えがある。彼女の絵画に描かれるものは、木々、花、草、風、舟、雲、太陽の光、月の影、蝶、ネコ、人魚、戯れる少女であったりする。それはイメージの風景であり、夢の中の風景であるかもしれない。

これらの彼女の風景画は、ある画面に合うイメージが湧くまで時間をおかれ、あるいは必要とあらば何度にもわたる描き直しが行われている。ドローイングにおいても時間をかけ、丹念に制作されるのは同様である。ただし、ドローイングはまっさらの白地を背景とし、描かれる物が単体で線は勢いよく描かれるのである。この勢いのある線のドローイングは、作家がすでに確固たるイメージにつながる線を掴みそれを逃さないようにしたためでもあるだろうし、動く線のイメージをそのまま紙に写したいという作家の欲望であるかのようである。

„basic gravity„とする今展覧会において、作家木本けいこが取り組むものは、重力とそれにともなう動きである。誰もが、そしてどんなものでも地球上では重力をもち、ある中心へ引っ張られている。その普遍的な事実に反して私たちはそれを体で体感しながら生活をする事はない。その普遍的重力と戯れるものとして彼女は踊る事に関心を抱いている。主にはその彼女のスピード感あるドローイングにおいて重力との葛藤、あるいは重力があることでの安堵感・心地よさを動きある筆で捕えることとなっている。ダンサーは少女。彼女の動きに引き寄せられるように、時としてネコ、鳥、蝶がその周りを一緒に舞う事もある。同時に展示される絵画は、ドローイング„basic gravity„の背景となることが考えられている。

la-condition-japonaise
次回展覧会予定:Brunnenstrasse 29 にて。
6月6日〜21日: Hirofumi Matsuzaki, Atsushi Fukunaga, Mareike Lee
8月8日〜30日: Jinran Kim and Megumi Fukuda
10月3日〜30日: Masao Yamamoto

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