2007年01月10日

イェーイ。わはは。

マークスをうちに招待した。

というのは、彼とは、クリスマスケーキを実家から持って来てきてもらう
約束をしたのだ。えり、限界だよー。ということで、食べられなくなる前に
配達してもらう。なんか、律儀だなぁ。折角お母さんがつくってくれたのに、
この外人に分けてくれるのだ。

といっても、マークスのお父さんは日本人だから、
なんとなく親近感がある。

キャロットケーキ、ドーンと
香辛料とナッツたっぷりのクッキー。

折角だから、なにか私からもなんか料理をしようかとおもったけど、
時間がなかったぁ。
それでも努力しようと思って、言い訳がてらも含め、電話したら、
だいじょうぶ。

最近ローコスオ
しかたべないから。
とのこと。

ヤツは、ナマもんしかたべないのだ。

火を通したものはいらないとのこと。

熱いスープを飲むより、
その方が体暖まるよとのこと。

なんだか、かわってるねぇ。

まあ、くわしく聞きましょ。

彼は、アーティストだ。
オランダで生まれて、
ベルリンで大学をでて、それからフィンランドとか
北欧の方にいったり、ブラジルにいったりとか、
ああ、もちろん日本にもね。

あっちいったり、こっちいったりしている。

旅行っていうよりも、作家としての活動のためかな。

ヨーロッパで主に勉強しているから、
彼の作家としての考え方の基本に、
西洋の哲学の歴史とその構造がしっかり入っている。

それをねぇ。わかりやすく、日本語で説明してくれるから、
新たな知識が与えられた感じで、実に興味深かった。

もしかしたら、自分は、日本語の本で読んで、理解できるかもしれないけど、
おそらくドイツ語とかから読まれた彼らの考えを小さくまとめて
核心だけ抽出してもらうのだ。もしろん、マークスの理解が著者がいいたいことを
的確に示しているかどうか、疑問だけど。でも、自分なりの言葉にできるのは
すごい。ていうことは、彼の身体の血と汗になっているのだ。

やたら、難しい言葉を使わなかったので、すんなりと理解できた
私。たぶん、このレベルで説明してもらわないと、わからない。

でもねぇ。西洋的な考え方のベースが入っているのに、
彼の示す、アート作品は、割と日本的思想感なんだよねー。

西洋の考えと日本的思想感を同じレベルに持っていこうとしているのか。

道元を読んだ事があるか、聞かれた。
ないねー。まったく。

西洋的な考えでは、宗教観の絶対性も手伝って
Ja oder Nein (Yes か Noか)
聞かれた時には、
(Yes か Noか)の答えどちらかだけど。

アジア的考えでは、
Ja oder Nein oder beide oder beide nicht.
(Yes か Noか、あるいは、その両方か、それかその両方でないか)
4つの答えがある。と、

そして、そうでもなくてさらに、
Die Frage koennte falsch sein.
この問い自体がちがうんでないの?
と5つめの答え(実は、問いにもどるんですけど)する事もできると。

あ、っそう。

それを聞いて、なんだか、最近
Ja oder Neinの現象にとりつかれている
なぁ。と思い出してきた。

彼からそんなことを言われて、
Ja か Nein。どっちかか。っていうそればっかりじゃね。といっても
アジア的な5つの答えの考えじゃね。ますます熟考の余地があり、
ますます混乱していきます。

まあ、どっちがいいんだか。

しかし、選択権は自分にあるということは
同じか。

あとは、Schwingungについて語ってもらう。
彼は、よういい、上機嫌なSchwingungが出ている。
そのSchwingungいっぱいの作品

今、グループ展、展示中。1月27日まで
Stedefreund
www.stedefreund-berlin.de
Rosenthalerstr.3

マークスは、とにかく始終。ワハハ、ワハハ。
昔の日本人に会ってるような気分に。

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Posted by Eri Kawamura at 00:01 │Comments(0)こいつも。

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