2007年04月30日

地下鉄8番のホームにて。

Auf dem Bahnsteig der Linie U8

話のつづきがありましたよ。

地下鉄U8番で電車がホームに入ってくるたびにスターウォーズらしき
チャーンチャーンチャララーラ
と、オーケストラの曲がながれて

私が思わず「テツロウ!」と呼びたかったところを
「タクロウ!」と叫んで吉田の方を呼んじゃった話。

あれはねぇ。やっぱり美術作品だったのよ。

同居人の一人の彼女。スザンネが、イスタンブール生まれの作家の話をしてくれて、
そういえば、地下鉄8番でという話になった。

あっそう!
作品だったのぉ。

どうりで、突然とできて、忽然と消えてしまったと思っていたところだったのよ。

作家は、イスタンブール生まれの女性のアーティスト、Ayse Erkmenさん
電車が入って来た時に流れてくる音楽は
テレビドラマからのオープニング曲みたいなものを、
イスタンブールで商業用のものを見つけて、この創作に手を加えたのだとか。

ドラマが始まる予感とその緊張感を表している。

電車が飛び入ることで、話が始まるような感覚に。
電車っていうものは現実だから、現実にもねぇ。
そこら中にドラマがあることを予感させるような音響効果作品に
ということだったという。

彼女は時々こんな粋な事を演出するらしい。
もちろん、今回は展示の枠だったのだが、(案内もなかったので誰も気づいてなかった。。)

作家というものが名前を大事にする傾向にあるのに、(まあ当たり前といえば当たり前なのだけれど)彼女はまったく自分の名前を出すということにこだわりがなく、それだから、なんの構えもなく、ただ電車を待ちぼうけしている、フツーの人々にすっとはいってくるもの(こういうのはまた形式張った”作品”とも呼ばない方がいいんじゃないかしら)となったんじゃないかしら。

生活しているこの世は
すべては装置なのよ。

そしたらねぇ。いつか鉄郎とメーテルちゃんに会いたい。

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