通りで、ドイツ人のおじさんが、
といってももう、年金をもらっているような人であったが、
歌を歌っていた。
口ずさむっていうより、
声楽家傾向で。
題目は、ドイツ語のオペラの一節だった。
どのオペラからはわからなかったけど。
段々、曲目のクライマックスになってくるとぉ。
彼の調子も乗って行き、カンツォーネのような領域に。(ドイツ語のオペラですけれど)
通り全体に響き渡る。
ちょうど語学学校の前で、しかも休みの時だったから、自然発生的といえば
そうなんだけど、みんなにわざと囲まれる形といってもいいようだ。
おそらく、イタリア系の聴衆も多かったのかな。
フィニッシュで、パチパチパチ。大喝采がおこった。
ブラボー!
渾身の老人は満足そうだった。
この記事へのコメント
ストリートミュージシャン、ベルリンに腐るほどいるけど、
しみったれて、物悲しいオルガン弾かれるより、景気がいいね。
どかーんと、両手ひろげて堂々歌われたら、なんだかいいことありそう、って気分になるじゃないか。
個人的には、人生の敗残兵への挽歌ってかんじで、すすり泣くような、しみったれオルガン弾きもきらいじゃないんだけどね。ああ、俺のテーマ曲だ、って背中に感じるね。