で、気づいたことだけれど。
このゲメルデギャラリー(絵画館)にある、フェルメールの2つの作品の内の一つ、
「ワイングラス」(ぶどう酒のグラス)というタイトルの作品は、
かなり官能的なシーンが捕らえられていることに。

右手に見える淑女はワイングラスを飲み干そうとしたところ、
でも、ちょっとよく観察してみると、すでにワインは彼女ののど元をすぎているはず。
(そーいう表情です)
おそらく、彼女は次に空のワイングラスを右のテーブルに置くだろう。
座っている彼女の右隣に立っている青年は、すでにワイン瓶を手に持っているから分かるように、
ワインを注ぐのを準備している。
この淑女は、ワインを飲み干したのに、ワイングラスを口にくわえて
この青年の次の行動を心待ちにしているようである。
あるいは彼女はうまくそれを断る術を考えているだろうか。
この青年がその一瞬前に座っていたと思われる椅子には
リュート、古代のギターがある。
この楽器があることで、青年が吟遊詩人だということが想像できる。
吟遊詩人とは、騎士出の人々で戦いの合間に宮廷での余興、
主には、宮廷で起こる秘密の恋ばなしや結婚している女性と禁じられた物語を歌にしていった。
この登場人物たちもあやしい雰囲気である。
淑女の目に入るように部屋の窓があり、
そこには見事なステンドグラスが装飾されている。
よーくみるとここに描かれているものは
貞節・禁酒・節制のアートリビュート、馬のくつわをもつ女の姿。
さてさて。彼女はぶどう酒を飲み干し、
グラスを机の上、そして青年の前にゆっくりと下ろすだろうか。
それともぉ。。。
さて、どうなったでしょうかぁ。この二人ぃ。
この記事へのコメント