Das Leben der andere.
邦題では「善き人のためのソナタ」
直訳すると、「他人の生活」なんすけど。。。
ソナタも映画の中で重要な役割をしているのだけど、
たぶん、「善き人のためのソナタ」では、なんだかわからない。
「他人の生活」ちょっと魅力的ではない題名ですが、
それを聞くと、ああ、なんか秘密めいたことが関わっているのかなと、
他人の生活、秘密、傍聴、という連想ゲームから
特に、ベルリンではシュタージ(秘密警察)がピンと来るようなタイトルになっていると
思うのです。
映画の宣伝では、監視国家の秘密があばかれる、
みたいな宣伝文句がきかれたけれども。
傍聴されているのは反体制的という劇作家と女優である彼女。
主人公は、国家に忠実な(と思われた)シュタージの傍聴員。
詳しく内容を書く事は避けますがぁ。
彼にとって忠実であったと思われた彼女は、
何回か彼女自身のキャリアを一番に考えた人だと思うし、
最後は、彼女の方が国家に翻弄されてしまったかなぁ。とも思う。
主人公のシュタージの傍聴員は、逆に出世というのは考えてなくなっていた
なんかに突き動かされて彼なりの行動をとったのだろう。
でも、壁崩壊後よくニュースでも
シュタージ関連の資料が公開になって自分の資料を見に来る人がいると
聞くけれど、よくできるなとも思う。だって、もしかしたら知らなくてもいい事実を
自ら暴くようなものだもの。もちろん知りたいっていう欲求はわかるけど、
それを目の前にしようってねぇ。すごい力ですね。
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