オレリオというキュレータのオーガナイズするギャラリーに。
Artneuland e.V.
www.artneuland.com
イスラエルのテルアビブに本拠地があり、
ベルリンはルームとオーガナイズのチームがある。
イスラエルとヨーロッパの世界と、アラブの世界を
つなぎ合わせようとしている試みだ。
つなぎ合わせるというよりも、その差を浮き彫りにするという最初の作業の段階かもしれない。
一神教の文化圏で、やれることはまだまだいっぱいあるねぇ。
さぁて。後半戦のナイトですが。本日も、友の会集合がかかり、
出かける。
30周年記念事業!
オークション大会!!パチパチパチ。

130点もの有名作家の作品が、無料でギャラリー、コレクターや作家から提供され
サザビーズなみに、叩き売りされていく。たたき売りといっても値段は上がるばかりだったが。
一点を観客の目の前に出し、それから競りにかけていく、一つの作品に2分もかからない。
壇上に立つのは、おなじみペータラウエ、
このすんばらしい作品!!
我がドイツを代表するあの有名な女性作家レベッカホルン氏直接いただいたもの。
このピストルが2丁つながっちゃった作品。さあ。こんなものもう二度と見られない!!!
Wunderbar!
すんばらしい!
Man braucht nicht zu erklaeren!
説明する必要なし!
もう。
ペータラウエ氏の、どこへいってもお得意の、口上がぁ。。
130作品すべてについてくる。
さあ、2000ユーロからのお値段でお願いいたします。
2500、3000、3500、はい、4000来た、4000の他ないか、
ないですか〜、ないかなぁ。はい、4500、もう、いいかな、まだよくない
5000!
といった具合に、500ユーロ単位で上がっていくのだ。
すでに万単位のものは、2000ユーロごとだったぁ。
特に、パウル・クレーのドローイング「無邪気なまなざし」は先月初めに亡くなられた、
ベルググリューンさんのコレクションから。彼が亡くなる前に会長のペータラウエ氏が
オークションのためになにか寄贈をしていただけないかと、電話提案した結果、
ポンとこの作品の承諾がでたとか。
おちゃめな生物の眼差しが、上目遣いにみているようだ。
ちょうど、ベルリンに貢献したこのコレクターが亡くなった時期も近いとのことで
そして、パウル・クレー!のドローイングともあって、これが競売にかけられたときには、会場も興奮の渦。
2万ユーロから。があがりにあがって、
5万5千がハンマープライス。(約866万円)
おっとおぉ。こんなのが倉庫にあったので、これも出しちゃいましょうと。
ラウエさん。
美術用トランスポート木箱。よーくみると、もしかしてMOMAって書いてある?
モマ展の時、モマが置いて行ったもの。
ということで、100ユーロから。
600で競り落とし。
途中になんか、2、3点はいって
あら、もう一つ木箱がありました。
ということで、もう一回もやっていたっけ。
あとで友の会で働いている友達ルッツに、そんなのありなわけー。
だって、トランスポートで一つ箱がないっていうことになったら、
保険やなにやらでキリキリになっているはずだから。
えり、そんな訳ないでしょ。
とあっさり。
つ、つくったのねー。さては。このために。
あんたたち、夢をウッチョル!
おそらく買った人は、なんとなく冗談だということも分かっているのだろう。
なんと、懐が深い。
MOMA箱も活躍して、
全体で、786 000 Euro(1億2千376万円)
の収益。
これは100万ユーロのバーネットニューマンの„Broken Obelisk(ブロークンオベリスク)“を
10年間設置するためにあてがうためにつかわれるそうだ。
もう、その彫刻、ブロークンオベリスク、ノイエナショナルの真ん前に立っているのよ。
このために!と実物を見せられると、気持ちものりますねぇ。
さすが、ペータラウエさん。ここまでセッティングされているとは。
そしてオークションの後は、ミース・ファン・デル・ラウンジがまっているのです。
建物がよくて、それなりに置いてあるものと、給仕さんのサービスがいいのと
ライトアップの効果で、仮設とはいえ、なんともいえません。

こういう演出には参りますね。
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