2009年12月21日

モスクワより。

12月始め
山本さんの展覧会のためモスクワ入りです。

3年間からモスクワで現代写真専門のギャラリーを始めたという
ポベダギャラリー、オーナーのニナさんはロシア美人です。

以前はワイン工場跡でギャラリー空間をもっていたというポベダギャラリー、
今回は引越をしてチョコレート工場跡に移り、そのこけら落としに山本昌男展
を招待いただいたというもの。

モスクワより。
チョコレート工場跡といってもまだ動いているところもあり、
警備はきびしく、前もって許可をもらってないと入れない事に。

モスクワより。
オープニングはギャラリーからの招待客のみ。
カメラクルーやカメラマンも入っていました。

モスクワより。
うってかわって次の日のレクチャーでは、学生さん風の方がいっぱい。
30分のレクチャーと30分の質疑応答。通訳の方がものすごくよく対応していただいて
質疑応答がおわっても質問攻めに。

モスクワより。
チョコレート工場跡への玄関からみたモスクワ川。と左にある船と巨人像の彫刻。

モスクワより。
モスクワで絶対見ておきたい美術館はプーシキン美術館とトレチャコフ美術館です。
プーシキン美術館は13世紀から現代にいたる膨大な西洋美術絵画をコレクションを所蔵。
トレチャコフ美術館にはロシア美術がぎゅうぎゅうにつまっていました。写真はトレチャコフ美術館。

モスクワより。
初日にまずビックリしたのは車の多かったこと。
国際空港から市内まで電車で40分と案内にあり、車が迎えにくるというので
私たちは車で移動。それが、降り始めた雪のためか、スリップ事故なども多く、
市内まで2時間半近くかかることに。。

そういえば、途中でも事故っている車がちらほら。
しかも、市内では車のボディーを突っ込ませてごり押しで道路を横断しなければならないことも。
さすが、運転手さんの腕は、かすり傷もさせない技でした。

モスクワより。 モスクワより。
すばらしい!!地下鉄構内の豪華さ。!!どこの地下鉄もあるていどこのようになっているらしいです。
エスカレータがものすごく下にのびていて戦時中は防空壕の役割を果たしたとか。

モスクワより。 モスクワより。
クレムリン近くの教会。いつも前には写真を撮っている人が。
写真にはないのですが、武器庫はまた一見の価値ありです!

モスクワより。 モスクワより。
赤の広場と左グム百貨店。ちょうどクリスマスのお買い物時期。

モスクワより。
オーナーのニナさんはグルジア人の血を引く方。
グルジア料理を最後にごちそうになりました。ウォッカをのめやのめやと。
なにかにつけて乾杯の音頭をとられます。それでグラスをあけることに。そしてまた注がれ。
その繰り返しです。

モスクワより。
こちらはロシアの田舎料理屋さんのデザート。マシュマロにチョコレートがかかった
ようなお菓子はソ連時代には並んでまでしても買いにいったものだったとか。
右は人参のジャム。ロシアンティーというのは本当は紅茶にジャムをいれるのではなく
ジャムを食べながらお茶するということらしいです。スプーンですくってそのまま口に。

モスクワより。
最後はスーパーなのですが、19世紀に建てられた建物だそう。

建物や美術に関してはロシア帝国の財産というものがひしひしと伝わってくるものでした。

人々の対応などについては、ホテルのフロント係をみているとなんとなく
今のロシア人像が感じられます。
4つ星ホテルだったのですが、少々のことでも上の判断を仰いでいる姿がありました。
一見、仕事上のことなのに不確実で自信がないような様子なのですが、
そうではなくて、自分が全体の仕事の中のどの部分をうけもって、全体にどんな影響を
与えているかという把握とその意識が薄くて、あまりにも自信なさげな対応をするのではないかと。

ドイツ、多くは西側のドイツ人からよく耳にする言葉ですが、Selbstbewusst sein
という言葉があります。
自意識をもっている。とかそういう意味なのですが、
つまり、自分が今なにをやっていて、何を目標にしていて、なにをやっていきたいか
ということがわかっていること。

そんなのがドイツ人とくらべたらロシアの一般の人たちには
少ないのではないかと思いました。
もしかしたら、自意識というのは資本主義からやってきたものかもしれません。

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Posted by Eri Kawamura at 00:00 │Comments(2)人間について。

この記事へのコメント

最近どこにいるのかのト思ったら、なんとモスクワに!!
現代ロシア事情の一端が垣間見れて、面白いですねぇ。
ペテルスブルクにドストエフスキーを訪ねる旅をしたいと思いつつ、ドイツ時代は叶いませんでした。
仕事をもって乗り込めるB嬢がうらやましいね。

資本主義から自意識が芽生えたという発想は非常にぐっとくる達見です。なるほどなあ~。
資本主義を発達させたのは、男が女へ必死に貢ぐことからだった、とマルクスに肩をならべるドイツの経済学者(名前をわすれた)の言葉にも、ひどくうならせられましたね。

自意識と異性への目、これってつながってない?
Posted by junabi at 2009年12月26日 07:49
ロシアに行けるとは思わなかったから。。自分でもびっくり。。
でも本当に行く前は不安いっぱいだったのよ〜。

自意識が芽生えたのが近代以降と言われているけれど、
みんながみんな持っていた訳ではなかったと思うよ。
今はお金があればなんか自由なことがやれそうで、
自意識を持っている人の割合が増えていると思うのだけれど。

男の人は家族を養うとかあるから大変よね。

自意識と異性への目、繋がっているかもね。
Posted by bonobonobonobono at 2009年12月26日 19:34
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