ローゼンターラプラッツに寄ると
この人に会いたくなる。
人通りの多いこの交差点の一角に
カリーヴルスト屋さんがある。
ソーセージの上にカレー粉がかけられ、
そしてこのカレーの味を払拭するように大量にかけられる
ケチャップ。
この3要素がベルリン名物ジャンクフード
カリーヴルストをつくる。
そのカリーヴルスト屋のオヤジさん。
といっても30代だと思う。
失礼。店長。
いつもくるたびに
毎回違う研修生みたいな人がいて、
ソーセージごときで苦戦している。
注文をまちがえたり、
手際がわるくて、出がおそかったり。
インビスなのに大声で
ソーセージあがったよ!
とは言わずに、
そそーと丁寧にお客の机に運んできて
時間がもったいない!
と店長に怒鳴られてたりする。
お客が出て行く間際に
この店長さんが
「今日のカリーヴルストどうだった?」
と聞くのだけれど、
ほとんどの返事が
「おいしかったよ!」だ。
だって、どうみても間違えっこない。
すごく簡単なんだもん。
そうすると
店長さんは独り言のように
Ziel erreicht!(ツィール エアライヒト)
と言う。
目標達成!
という意味なんだけれど、
ナビゲーションシステムが
目的地に着くと発する言葉でもある。
ナビかね。君は。
この記事へのコメント
ソーセージの上にかかる、カレー粉とケチャップから、
ベルリンのリアリティを感じます。
ソーセージ食べたくなりました。
カレーヴルストが食べたくなって
それをたべるとたちまちベルリーナに
もどる感じがします。