2007年04月16日

ゆ、誘拐先はぁ。

私の住み始めた所
ローゼンターラープラッツ付近はなんとも不思議だ。

割とトレンドと高級感の発信地と言われているミッテ区なんだけど、
なんかの交差しているところに位置している。

なんかねぇ。磁気があるねぇ。なんかを引きつけてしまう。
いいものも、悪いものもぉ。

特に、屋台とはいかないまでも、そしてレストランとはいかないまでの
2、3ユーロから食べられる小さな軽食屋さんが多いのが特徴か。

食は人を引きつけるからねぇ。

もう本当に、頭を使った日。
こんなの、慣れてないから、ぼーとしてしまって
夕方、ふらふらと自分の通りを歩く事にした。

途中、銀色の大きな車が横付けされているなー。
と思っていると、運転手がにんまりこちらを向いている。

すぐには認識できなかったけど、あ、あのおやじさんだ。

何をしているのですか、という質問に、
ちょっとふらふらと、と答える。

ふらふらついでに、いかがですかと
助手席をすすめられる。

えー。いいのですか、お帰りのご様子かと思いましたが。

ちょっと、寄る所がありますので、そこまでいっしょにいかがでしょうか。
もちろん、元の場所に戻ってきます。

そうですか、それでは、お言葉に甘えて。

私は簡単な人質である。

誘拐されて連れて行かれたところは、残念ながらまだカシミールではなかった。

そう、ブティックのおやじさん。
銀色のワゴン車のようなフォルクスワーゲンを操縦中である。

同僚のところに寄って、
それから、私をあるところに連れて行きたいというので、
それに従う。

さあ、ここは何でしょう。

ベルリンの壁の以前のベルリンの壁です。

ニコライ地区にあるこの壁は、ベルリンが一番小さい村単位だったころのものだ。
この壁は、市街と市内を分ける城壁だった。

おお、よくご存知ですな。
ドイツ人に見せても分からない人が多いのですよ。

外国人として、語学学校の課外研修で習った事は言わないでおいた。

いつ壁がつくられましいたかな。

。。。。

この問いには答えられなくて、
試験には合格しなかったようだ。

抜き打ちはつらいのよぉ。

私は旅行者として扱われて、
ベルリンの夜景を見せてくれた。

車ですいすいと、ベルリンの市内を走る。
こんなこと滅多にないから、違う視点でみられて、心地いい風も入ってきて
気持ちいい。

さて、誘拐された場所に戻ってきました。
お礼を述べると、またお茶に寄るようにと言われた。
カルダモンの香りの紅茶を思い出す。

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Posted by Eri Kawamura at 00:00 │Comments(2)人間について。

この記事へのコメント

あ、あなた、すごいあるね。
あの、ブティック親父をおとしたな。
カシミールのするめ親父、会えば会うほど味がある。
どんどん噛んじゃってください。
Posted by junabi at 2007年04月21日 06:50
いやぁ。たぶん。怒られた。の。最終的には。
間接的に。すごくポエティックに。
Posted by bonobono at 2007年04月21日 23:38
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