ご無沙汰してしまいました。
ドトーのように過ぎ去るこのごろ。。
7月の展示はお休みさせていただいて、
同じ場所では他の団体の展示が行われています。
イスラムの人の話からずいぶん時間が経ってしまいました。
ごめんなさい。
イスラムという国境をも越えた宗教上の共同体がありながら、
ヨーロッパの方より、個人主義的ではないかということを以前書きました。
そして、なーんで口約束は守れないのだという疑問も。
個人主義的だと書きましたが、
ちょっと改め、個人的志向が強いとでも言っておきましょうか。
それはイスラムという宗教観はありますが、
キリスト教のように偶像は禁止されており、
視覚化されておず、他のモスリムと共通のビジョンが共有されてない中で、
唯一神であるアラーと自分が直接
対峙するという宗教上の性格からきているかもしれません。
神の前ではみな個だというもの。からきているのかもしれません。
ただただ、彼らはとても神の前以外の現実の世界でも
個人的志向を高めているかと。
たとえば、輪廻転生の概念などないし、
それを脱したところの涅槃の境地へ到達へのあこがれもない。
生まれ変わるという概念がないので、来世というビジョンがない。
ということは個人として生きることをこの現実の世界で全うしようとするのです。
結構現実主義。
だから、ものすごくこれがやりた〜い。
みたいな意志が強く、それがすぐ行動にでる。
もちろんそれがすべてではなく、
いろいろなモスリムもいらっしゃると思います。。
今現在、なにをしたいかが重要なので、一瞬一瞬の気分により
また一瞬、一瞬の好き嫌いにより決定を変えることがある。
だから、約束をしたのに、すっぽかされたりすることも。
その時の自分の気分を大事にする。
それは、ずいぶんおっしゃることはよーくわかります。
気分は大事ですよね。
あのぉ。やはり来ると思って、準備しているわたしとしては困るんですけれど。。
それはこちらから申し上げると“身勝手”

ということにもなってくる。
それでも、社会的にも経済的にもある程度社会が成り立つためには
気分だけで行動しては成り立たないと思っていたところに
面白い記事を発見。
本のタイトルは忘れましたが。
それは西洋とイスラム、そして日本の社会構造について
述べている図解。
とにかく、西洋は契約社会、
契約とおりに動くことで人との関係が保たれている。
その契約も人間の態度に関わることも多く、割と気分で動くというような
その人が決められるような範囲は少ない。
四角のなかに、もう一つ一回り小さい四角が。
その四角と四角の間はあまりあいていない。四角、角張っている。
イスラム社会も実はああみえても契約社会。
ただ、契約が行われた場合は、厳しく敢行されなければならない。
特に経済に関わる契約は大事。それと結婚に関わる契約。
ただ、契約されていないところは
余裕があり、自分の意志や気分で決められることも。
なにか別に理由があれば守らなくてもよい。という契約外はゆるい社会
四角のなかに、もう一つ小さい四角が。
その四角と四角の間はちょっと間があいている。
日本は信用社会。
契約ではなく、信頼関係で成り立つ。
だからわざわざ契約をするのは、信頼されてない証拠だとして
感情的にはいやがる傾向に。
四角のみの図解。
(働く時は契約とかあると思いますが、ベーシックはかなり納得)
一つその本のなかに
逸話が。一つ歴史をむしかえすようだけれども。
1991年1月15日、ニューヨーク時間の夜中12時。
バクダッドでは朝8時にあたる時間。
アメリカ側が提示した、締め切り時間。
朝には攻撃をしかけないだろうという
大方の予想を裏切らないで、16日の夜半にバクダッドが
アメリカ軍によるイラク攻撃がはじまった。
ただし、イラク側からすれば、
あれは言っているだけ。攻撃はないだろう。
という見方が大方だったとも。
そうそうあれはお互いに調印した契約じゃなかったし。。
なんともいろんな考え方があるものです。
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