久々にヤンから連絡。
中国女である。
北京とベルリンに事務所をもち、
半年ごとぐらいに行ったり来たりしている。
部屋を買ったと噂にきいていたのだけれど、
3月2日。
引越を昨日したので家においでと誘われた。
以外と物がない人である。家には。
あとの荷物は北京にコンテナで送ったと。
じゃぁ。北京に本拠地があるっていう意味?
じゃーなんで部屋なんかベルリンに買ったの?
と問うと
実際に荷物が北京にあると思うと、ベルリンは常に旅の途中、仮の宿と思うことができるの、
だからずっと気が楽になったわ。仕事にも集中できるの。
と言う。
文化大革命で両親が追われてドイツにやってきたのだから、
好き好んでドイツに来たわけではなかった彼女。
ドイツに来た当初は、
いじめを受けたりしていたそうだ。
だから楽しい思い出はあまりなかったに違いない。
ドイツの大学を卒業して、ニューヨークにいったりしたけれど、
正直に思った事を言う彼女のキャラクターは完全にドイツ的になっていると思う。
北京が故郷のように今は言うけれども、
あんまり言いたい事がいえないのよ。それも辛いとも言う。
昨日はストレスで鼻血がとまらなくなったの。
とも言っていた。
彼女のことだから、一人で大きなプロジェクトを抱えているに違いない。
雇っている人はいない。
人を雇っていると自分が定時に来ないといけないのがいやなの。
とも言っていた。
自分がいかにモバイルであるか
時にはそれはすごくストレスになっているけれども、
それが刺激的でいいのとも。
去年に彼氏ができて、それもすったもんだの略奪っぽいことだったけれども
改めて彼の写真とか見せてもらったら、二人とも幸せそうで
彼はビンボーだというけれど、少なくとも彼女の精神的な状態はよくなったようだ。
彼は、代々伝わる京劇の家系だという、ただ、今は京劇の仕事は少なくなっているので
それを継ぐ意志がないのだとか。他の職業についた。
ちょうどお遊びだけれど京劇の化粧をしている姿があって、それは様になっていた。
幼少のころから訓練があったというから、体が覚えているのである。
今は役者だけでは食っていけないので、だれも跡を継ぐ考えはないという。
ちょと残念。
特に猿役がすごくぴったりしていた。
彼らが旅行した旅先での出来事をとった写真を見せてもらったのだが、
その中に中国庭園を写したものがあった。
立派な木の囲い塀があり、
塀のところどころに窓とはいかないけれども
細かく彫って装飾された大きめの円形の枠があった。
日本の庭園は庭園の中にある木が植物さえ整備する傾向があるけれども、
中国のはワイルドね。植物はそのまま、のびたらのびっぱなしでいいの。
と。
そういえば、木々がのびのびしている。
また夕方公園での風景。
老人達が集っている。
ここでね。毎日老人達が集って来て歌をうたったり
踊ったり。まるで子供のようね。
子供のときのように公園にあつまってくるのよ。
老人になったら。
日本にもそういう習慣ある?
日本には、どうだろう。
明日朝、飛行機にのらなきゃというので、
本日はそろそろ失礼する。
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