2007年09月13日

グーニーと呼んでね。

グーニーと呼んでほしいのは
Guenterギュンターさん。
61才。

年金生活者で
二人の息子がいるが
どちらともにも子供がいない。

でも!

おじいちゃんになりた−い!

ということで、
ギュンターことGuniグーニーは、
おじいちゃんをほしい家族を探す。

これは、テレビ局が募集した話だ。

グーニーはそれぞれ1週間、2家族を訪問する。
実際に、生活をいっしょにしてみてどちらかの家族におじいちゃんとして
入るか決めてもらうのである。

家族としてやっていくので、その一週間、グーニーは自分ができることを
見せるし、家族は家族で、それぞれの人格を正直に出して、
本当にこの人間同士でやっていけるかどうかお互いに様子をみるのである。

最初に訪問した家族は、
お父さんが消防士で、病気がちのお母さんがいるところ
子供は19才のなまいき息子と、小学校の息子、娘がいるところ
5人家族。

この家族はずっと郊外に家を買ったが、その家は電気の配線も水の配管も
ないようなところ、屋根も腐ってるし、どうみても住めるようなところではない。
ただ、消防士の父は、長期的にみたら、ものすごく家計が助かることを見込んでいるのだ。

グーニーに自分たちの計画をはなし、土日はその家の改修にかかりきりになることを
説明。

そんなびっくりニュースに
グーニー。

マージーでー!
の反応。

そう、彼が家族になったら、いっしょにやらなければならないのだ。

そんな、子供をいっしょに改装時につれていって
けがはしないだろうかとか、池があるのだけれど、
そこを掃除して、泳げるようにしようとしても、そんなばっちいところで
子供をあそばせないよとか。とにかく、気をつかってくれるおじいちゃんなのだけど、

家族にしたら、うっさい。

で、だれもきいちゃーいない。の。

病気がちのお母さんを手伝うという名目で
この家族はおじいさんを探していたのだけれど、

おじいさんがきたら、きたで、
お母さんは仕事探しにとりかかった。

グーニーがやってきて
そんなねぇ。母親なんていうのは、家にいるものだよ!
子供達のためにも家にいてやってくれよ!
と説教をするのだけど。

母は、あれやこれ、またお金がかかってくるから
私が働きにいかなきゃいけないの!
とこれもきかない。

小学校にかようエレナちゃんに
お母さんが働く事についてグーニーは意見を聞いてみた。

エレナねぇ。今ねぇ。いくらお小遣いをもらっていると思うの?

5ユーロよ、5ユーロ。

それでねぇ。上のお兄ちゃんなんかさー。
10ユーロなのよ。

もしね。お母さんが働いてくれたら、私のお小遣いも増えるから。
いいじゃないの。

あっそう。

な、なんと現実感覚がある娘なんだろうと、グーニーは思い返し、
結局、お母さんの仕事場を探す手伝いに着手する。

この家族では、いろいろお小言が多いというのがグーニーの評価。

もう一つの家族は、母、娘二人の3人家族。
アフリカからの移民の家族で、
ドイツ人のだんなさんとの間に2人の娘ができたが、
彼はまったく娘達に関与しないというもの。

お母さんは今の所無職。

この家族では、もちろんおじいさんを求めていたけれど
食事の違いや、母親が娘に接する態度など、ドイツの文化と違う所があり、
それはグーニーにとっては違いすぎて、彼としてはいっしょには住めないという判断をしたのだ。

彼は最終的に、大家族の方に戻る事を決心。
ただ、もう一つびっくり話があった。。

なんと。グーニーの奥さん。
おばあちゃんまで連れて来てしまいました!

と大家族の前で発表!

グーニーの方が上手だったかな?

一人増えても、二人増えても一緒みたいな
家族を選んだのが彼の大理由だったかな。

例えば、WGという共同住居システムもあり、恵まれない子供と養子縁組みをしたり、
また、孫がいないからといって、おじいちゃんになれないことを諦めたりしていない。

生活していこうとする人は血縁でもなくてもいい。うまくやっていければいい。
それと、経済的事情からではなく、なんかのことで、共同体を必要としている人がいる。
でも、それが年をとったひとからの提供でもあることにびっくりしました。

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Posted by Eri Kawamura at 00:00 │Comments(0)人間について。

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