夜中にこんな映画をみました。
arteというフランスとドイツの共同テレビで
チベット仏教のことを。
Das auserwählte Kind
というドイツ語のタイトルは
選び抜かれた子供という意味。
2001年にお亡くなりになった高僧の生まれ変わりを探すというもの。
使命をもらったのは、この高僧、Geshe Konchogの一番弟子で28歳の若者。
チベット仏教にものこるような師の生まれ変わりを探すという
自分の人生よりも重い仰せを扱ったという。
それが見つかるものなのねー。
この子だろうという子が見つかるのです。
本当にその子が高僧の生まれ変わりであるか
確かめるために、上層の僧があつまり、テストをしていく。
そこでは、さまざまな仏教用の祈りのための用具を子供の前に置き、
あなたの前世で使っていたものはなにかと
3歳ぐらいの子に聞いていく。
あなたのつかっていた数珠はなにか?
鐘はなにか?スズはなにか?
とすると、最初恥ずかしそうにしていたその子ですが、
徐々にほぐれていくと
ちゃんと、亡くなった高僧の使っていたものに
手がいくのです。躊躇なく。
それでこの子が生まれ変わりだと判断され、
ダライ・ラマの承認もうけるという流れに。
それから、この子がうちへ行こうといって、
彼のほんとうの実家ではなく、山の方の家にみなを導いていくのですが、
そこは以前その高僧が26年間修行したという山小屋。
生まれ変わりであるという子供は、壊れかけのその家を案内し、
28歳の若い僧は、あなたはあのときここでああおっしゃられた。
覚えておられますか?
なんという会話もあり、なんとも不思議なもの。
生まれ変わりであるという子供は、ある時は自分の状況がわからず、
普通の子供のようにぐずったり、泣いたりするところがあるのですが、
そんな時はまだこの若い僧がお父さん変わりに。
彼の心情もかなり複雑なものと察します。
ドキュメンタリーというから
なんともいいタイミングにとられた映画です。
http://www.unmistakenchild.com/trailer.php
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