空港にて。
大きなボトルのお水買ってきて
と言われて、小走りに売店へ。
「大きなボトルのお水ありますか?」
「奥の冷蔵庫に入ってるんだったらあるだろうよ!」
めげずに奥へ。ボトルを見つけ、レジに向かう。
お店の人はどこかにに消えていたので、
「あのう!!すみません!!レジ前です!!」
「そんなに騒ぎ立てなくてもいますよ!」
「急いでるんで!!」
「オレだって急げるよ。」
(のろのろ)
「もしよろしければ袋をいただけますか?もしあなたがご親切心をもっているならば。」
(目頭をあげて)
「もーちろん。全然あるさー。ほら。ほら。」
「ええ1枚でなくて、2枚!2本ボトル買ってるんで。見れば分かるでしょ。あとね忘れないでレシートください。」
「はいはーい。」
「ありがとうございます。まだまだあなたにもよい一日を!」
「ああ。いい日だったよ。すでに。(あんたに言われなくても)」
ベルリーナシュナウツェという言葉があるけれども、
これはこのような丁々発止やああいえばこういう的な
ちょっと乱暴だけれど勢いがある言葉のやりとりをすることを言う。
言葉だけを読んでいるとさーと青ざめてくるような
屈辱的なものが入っているけれども
当人同士はいたって次になにを言い返してやろうかと
考えながら和気あいあいとやっているものである。
ベルリンは元々は商業都市で、
周りの地域、ブランデンブルクからみれば
商業の中心地だったので、このような言葉のやりとりに
キャラがついたのかな。
だからまるで八百屋や魚屋でやり取りされるような
言葉のキャッチボールが単なる売店でもとりかわされる。
タクシーの運ちゃんとかでも。
かなり豪速球なんですけれど。。それをさらに捕らえて
投げ返す。ぎゃふんといわせるようなものすごい勢いで。
かつて東西ドイツが分かれていた時に
ケネディー大統領が西ベルリンを訪問した時に演説した際の言葉
「Ich bin ein Berliner」
私も一人のベルリン市民です。
という政治的な言葉が有名だけれど、
現在街中で、どうみてもドイツ人ではない人が
「私はベルリン市民です」と言うと
ベルリン風に態度が大きくて、生意気で
大口をたたくことがができる人だということがわかる。
まあこれでも愛嬌があるんですけれども。
着いたばかりの旅行者にはつらいですね。
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