2007年03月31日

再訪!再会を喜ぶ。ほんとうれし。

あーら。
見慣れた顔がみえた。

先日のこと、うちの近くで、むかし、むかし
ローゼンターラStr.で働いていたころ
よく、よく通ったベトナムレストランのオーナーさんだ。
場所はグローセハンブルガーstr.だった。

ある日、普段と同じように行ったら忽然とそのベトナム屋さんが
消えていて、シュニッツェル定食などと書かれた看板が目の前にあった。
えー!なくなっちゃったの?

なんだか、入れ替わりが早いのは世の常。
いつも通っていたローゼンターラStr.も、いつも同じ所を通いながら
ええぇ。ずいぶん違う所にきてしまっような錯覚に陥っていたころである。

こういうこともあるかと思って
寂しさと、なにか訳があっただろうけれども、一言もなく去っていったお店を
思って、複雑だったのだけれどぉ。

そう、先日ここのオーナに会ったのだ!!
きゃぁ。きゃぁ。まるでスターに会う気分。
何年ぶりだろう。3年ぶりとかか。

奥さんがこの近くの旅行会社に勤めているので
よくここらへんを通るとか。

それで、新しいお店を出したんですよ。
と、彼の方からうちあけられた。

あーよかったぁ!!ちょっと聞くには忍びなかったのですよぉ。
お元気でやってらっしゃるか、いつも心配していますたよぉ。
いろいろわけもおありであったでしょうから。
本当によかったぁ。今、安心しました!

もう、そんなに長く待てなくて
お世話になった方を誘って、今日のぞいてみる。

店舗は10倍ぐらい大きくなってたー。
びっくり。

昔は10人入れば一杯といったところだったから、
コックさんも3人ぐらいいる様子。

あれあれ。

すごい、発展ですねぇ。

ほーんとに心配したんだから。とまた、オーナーさんをつかまえて
小姑みたいに言ってしまうと、本日の飲み代はおごらせていただきたいとの答え。

ははぁ。お言葉に甘えて。

ふと壁をみると、昔のお店にあった絵が、同じように掛かっていた。
ベトナムの少女かな。
この絵も大事にされていたのだ。

なつかしいよぉ。

もちろん今のお店の壁面は広くなっているので
また別の絵もふんだんにかけられている。

Heritage
Vetramesische Spezialitaeten
Wilhelmstrasse 84
tel 030 20 62 39 52

今回のゲストは
Yさん。

ドイツの法律に通じる
将来を有望される方だ。

若いのにしっかりとしている。
(生意気にも失礼)

ドイツの法について彼に講義をいただいた。

別に大げさに書く事ではないけれど、
知って堂々としているのと知らないでおろおろするのでは随分違う。

法も人間がつくったものだから、人の臨機応変さや人情や感情にはどれだけ対応しきれているかわからないけれども、(といってもやはりプロがものすごく膨大な時間をかけて考え抜いているのだろうから疑うのは失礼になるが)こう人種や考え方の違い、あるいは感じ方の違いがある世の中。
ある一定の枠組みを呈示してもらえることはありがたい。

そういう世の中はなんなのかと思うけれども、
アメリカでの裁判の話や、有名な弁護士&弁士の話、
そういえば、ドイツのテレビでも本物の家庭裁判所の様子をドクメンタリー風に役者が演じる番組が何チャンネルに渡っているのを思い出したら、ここらへんでは盛んに起こっていることだし、これこそ大きなビジネスの領域だと思わずにはいられない。もちろん、お互いの感情の入れ違いを常識に従って整理していくのだろうけれも。

昔、テーゲルに妹を迎えにいって、
あっと、見覚えの顔、大学の法学の先生の顔が見えたから
声をかけたももだ。

彼と食事をした時に、いやー。人のために、医者になるか法律家になるかと思った。
と話した。医者と法律家を天秤にかけるとは、あまりにもかけ離れていると当時おもったが、
今となっては、合点がいく話である。

Yさんは、Yさんで法律家をめざす。
すでにいくつかの山を越えられている様子。
さまざまな山を自分の中に取り込み、さらによく消化されていると、
話を聞いていて思ったものである。

楽しみの一人です。

またお世話になります!!
よろしくお願いします!!  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2)こいつも。

2007年03月30日

Takafumi Hara展

おーい。問題児ぃ!

と、会う前からその声がきこえる。

あーのー。
まあ、問題児なんですけどぉ。

作家の原高史さんだ。
2000年からのおつきあい。

ベルリンである作家さんの紹介で知り合った。
多摩美繋がりでもある。ぜんぜん。助手さんだったとか先輩ってかんじじゃない。

大将だね。
でも、時々私が前にでなければならないことがあったりぃ。
まったくぅ。こまるよー。

妻のまほさんもいっしょ。

がはは、がはは。姿をみる前から大きな声する。
つねに、上機嫌。

人の顔みてわらってるのよ。

あのー。あのー。
の連発ですが。

ベルリンに久しぶりに来た彼ら、
すでに、水を得た魚のようだ。

シンガポールビエンナーレの報告会として
DNAにて
展覧会を開催。

ロストバケッジで
さ、作品が到着した時にはとどかなかったと、
いう彼ら。

よかった届いていましたよ。
本日オープニングで

ベルリンで描いた
作品というから、
何年か前のものを、大事に寝かせて
今発表しているのかと思ったら、

なんと、この2日で仕上げたとか。
寝ずの作品。キッチンで描いたとのこと。

この作品が一番いいですよ。
さあ、どれでしょう。

5月19日まで

DNA
Augststrasse 20, Berlin
www.dna-galerie.de  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0) ベルリンアートシーン

2007年03月29日

IKEA バード

本日は、ベルリンでも高級感あるといわれる、シャルロッテンブルク区へ
それも、ブティック街、ファサーネンストリートへ。

ベルリン在住のアーティスト
高杉憲央さんの展示。

ブティックといっても、個人経営で、手作り感覚がある
その一軒へ。このブティックの春物のコレクションにあわせて
彼の彫刻、ピーチクパーチク鳥彫刻が披露された。

ベルリンの中でも一等地にちかいこのストリート。
それでもこのお店は、ずいぶん空間に余裕を与えて
お店の中で散歩するように、お洋服を手に取ってもらえるようになっている。

ショーウィンドーのところにも大胆な、生け花が!

オーナーさんは品のあるマダム。
彼女の意向で、洋服だけを提案するようなお店にはしたくなかったのだと。
モードやデザインの領域ができないものをも、お客さんに見せたいとのこと。
また、コンビネーションさせることによって、よい調和を運び入れるように。

この春になりかけたこの季節には、彼のイケア鳥がぴーちくぱーちく
通りを優雅に散歩する人々を誘い入れます。


Moazipoor, mode design galerie
Fasanenstr.29, Berlin
www.mazipoor.de

*Ikea birds(イケア鳥)
一つ一つ丁寧に作られた木彫りの鳥彫刻。
その上に今では世界企業となった家具・家庭用品メーカ、
イケアから季節毎に出版されるカタログを切り張りし、鳥の色&模様をつけている。
イケアの家具が大量生産にくらべ、すべて一点ものの作品。
まずは、生活用品としてデザイン性と機能性を重視したイケアの商品であるが、
イケアのもう一つ違う側面、ひょうきんな表情と暖かみある存在感を抽出し、
鳥の姿として羽ばたかせたもの。ぴよ。ぴよ。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2) ベルリンアートシーン

2007年03月28日

リンリを見に。

fumieっちへ。
あのゆったりと流れる音楽のせいか。とてぇも落ち着く。
ダンナさんがいないので、ゆっくりとおよばれ。

9ヶ月のしゃべらない娘と集中した会話が行われている。
母と娘、分かりたい!&分かって!光線がパチパチにでていました。
言葉がなくても通じ合えるもの、なんとも不思議な光景。

私もみならって、テレパシー出してみました。
音楽家どうしの家なので、そこらじゅうに、ごろごろと楽器が転がっているの。
私は即興でわたしにもできそうな楽器(太鼓)をみつけて、アフリカ調のイメージを頭に思い浮かべて叩いたのよ。そして彼女を踊らせる事に成功!!

ちょっと、寝る時間なのに、コーフンさせちゃったかな。

夜はお母さんの大変なところも発見。
何時間かごとに夜泣きで起こされるのである。
あれはねぇ。げっそりしちゃうね。

彼女はまだ小さくて、現実と夢が交差して分からなくなっちゃうのだろうか。
言葉がないぶん、伝えられないジレンマも多いだろう。起きている時におこるそのわけのわからない混沌を処理するために夢があるのだろうか。大人の夢も浄化作用の意味があるのだろうか。

とぉにかく。大変なこともあるだろうけど、それをうまくのみこんでぇ、幸せそう。

小さい彼女の下膨れのほほがねぇ。
きゃわいい。こちらのほほをもゆるりとさせます。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(4)どいつも。

2007年03月27日

センタクキ。ついに。移動。

Waschmaschine endlich weg!
パチパチパチ!!

よかった!動いてくれて!
あ、長い事使っていなかったので、
ちゃんと回転してくれてー。よかったぁ。
という意味です。ほっとしました。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2)どいつも。

2007年03月26日

つづきぃ。

昨日のつづきも今日。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)あっ、私もかぁ。

2007年03月25日

引越!準備オーライ。

にっちらおっちら。

引越の準備を、
屋根裏に荷物を運ぶ。
ずいぶんと荷物を少なくしたものだ。

ものとはいったいなんだろうと考えさせられる。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2)あっ、私もかぁ。

2007年03月24日

プログラム、展示終了

本日、プログラムの展示最終日。

あわてて写真をとる作家さんの姿がぁ。
明日になると消える絵です。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年03月23日

カシミールの風にさそわれて。

今日はねぇ。
おやじのところに行ってきてしまいました。
気になって、気になって。

カシミールから来たおやじだ。
ブティック、と呼べる感じの店構え&飾り付けではないのだけれど
お店を構えている。

一人では、ちょっとこわいかもと思ったけど
丁寧に対応してくれた。

とにかく、ものがいい。

Zeitlos & Classicが彼のセンスであり買い付けの基準であるとか。
クラシックなんだけど、いつの時代でも着ることができるもの。
時代に左右されないもの、とも訳す事ができるだそう。

ちょっと、おばさんくさいものもあるのだけど、
シックで、シンプル、それから、小柄な人用の(ドイツでは私は小柄です)サイズもそろえているので
品数は少なくなってしまうのだけれど、なんか彼のところで見つかるのだ。
選択肢が少なくなってて逆にいいかも。

2、3着きて終わり。

それをとるかどうか決めて、
あとはティータイム。

カルダモン入りの紅茶を用意してくれた。

1時間ぐらいしゃべったかなぁ。

とても、精神的なことを聞いた気がする。
たぶん、あれは彼の習慣からくる話もあって、もしかしたら彼の宗教観から
くるものだったかもしれないけど、
ちょっと、具体的に日本の仏教の話を出してなんとなく様子をうかがったけど、
具体的になんとか教という話になるのは避けられていた気がする。

兄弟が9人いるって!
その長男だといってました。

ああやって、香辛料入りの甘いお茶を用意して
お客さんあるいは、ちょっと寄ってしゃべっていく人を待っているのだろうか。

あれは、どのお客さんがどの時期にきて、なにを買って行って
今、どのくらいなにがあるか、それで、今なにをその人が求めているか一人一人把握しているね。

お茶代を払おうとしたけど、
た、足りなかったぁ。。。
さすが、自分とおもったけど。。

次はお金のことを気にしないで来なさいと言われた。

やっぱり、気になってただけあるねぇ。
相談もしてないのに、話が深い話になって
「解放」の方法を教えてくれたぁ。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(2)こいつも。

2007年03月22日

木曜は、アートがお盛んで。

先日、友人の会食にて出会った
オレリオというキュレータのオーガナイズするギャラリーに。
Artneuland e.V.
www.artneuland.com

イスラエルのテルアビブに本拠地があり、
ベルリンはルームとオーガナイズのチームがある。

イスラエルとヨーロッパの世界と、アラブの世界を
つなぎ合わせようとしている試みだ。
つなぎ合わせるというよりも、その差を浮き彫りにするという最初の作業の段階かもしれない。

一神教の文化圏で、やれることはまだまだいっぱいあるねぇ。




さぁて。後半戦のナイトですが。本日も、友の会集合がかかり、
出かける。
30周年記念事業!
オークション大会!!パチパチパチ。



130点もの有名作家の作品が、無料でギャラリー、コレクターや作家から提供され
サザビーズなみに、叩き売りされていく。たたき売りといっても値段は上がるばかりだったが。

一点を観客の目の前に出し、それから競りにかけていく、一つの作品に2分もかからない。

壇上に立つのは、おなじみペータラウエ、
このすんばらしい作品!!
我がドイツを代表するあの有名な女性作家レベッカホルン氏直接いただいたもの。
このピストルが2丁つながっちゃった作品。さあ。こんなものもう二度と見られない!!!

Wunderbar!
すんばらしい!
Man braucht nicht zu erklaeren!
説明する必要なし!

もう。
ペータラウエ氏の、どこへいってもお得意の、口上がぁ。。
130作品すべてについてくる。

さあ、2000ユーロからのお値段でお願いいたします。
2500、3000、3500、はい、4000来た、4000の他ないか、
ないですか〜、ないかなぁ。はい、4500、もう、いいかな、まだよくない
5000!

といった具合に、500ユーロ単位で上がっていくのだ。

すでに万単位のものは、2000ユーロごとだったぁ。

特に、パウル・クレーのドローイング「無邪気なまなざし」は先月初めに亡くなられた、
ベルググリューンさんのコレクションから。彼が亡くなる前に会長のペータラウエ氏が
オークションのためになにか寄贈をしていただけないかと、電話提案した結果、
ポンとこの作品の承諾がでたとか。

おちゃめな生物の眼差しが、上目遣いにみているようだ。

ちょうど、ベルリンに貢献したこのコレクターが亡くなった時期も近いとのことで
そして、パウル・クレー!のドローイングともあって、これが競売にかけられたときには、会場も興奮の渦。

2万ユーロから。があがりにあがって、
5万5千がハンマープライス。(約866万円)

おっとおぉ。こんなのが倉庫にあったので、これも出しちゃいましょうと。
ラウエさん。

美術用トランスポート木箱。よーくみると、もしかしてMOMAって書いてある?
モマ展の時、モマが置いて行ったもの。
ということで、100ユーロから。
600で競り落とし。

途中になんか、2、3点はいって

あら、もう一つ木箱がありました。
ということで、もう一回もやっていたっけ。

あとで友の会で働いている友達ルッツに、そんなのありなわけー。
だって、トランスポートで一つ箱がないっていうことになったら、
保険やなにやらでキリキリになっているはずだから。

えり、そんな訳ないでしょ。

とあっさり。

つ、つくったのねー。さては。このために。

あんたたち、夢をウッチョル!

おそらく買った人は、なんとなく冗談だということも分かっているのだろう。
なんと、懐が深い。

MOMA箱も活躍して、
全体で、786 000 Euro(1億2千376万円)
の収益。

これは100万ユーロのバーネットニューマンの„Broken Obelisk(ブロークンオベリスク)“を
10年間設置するためにあてがうためにつかわれるそうだ。

もう、その彫刻、ブロークンオベリスク、ノイエナショナルの真ん前に立っているのよ。
このために!と実物を見せられると、気持ちものりますねぇ。

さすが、ペータラウエさん。ここまでセッティングされているとは。

そしてオークションの後は、ミース・ファン・デル・ラウンジがまっているのです。

建物がよくて、それなりに置いてあるものと、給仕さんのサービスがいいのと
ライトアップの効果で、仮設とはいえ、なんともいえません。



こういう演出には参りますね。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0) ベルリンアートシーン

2007年03月21日

つづきぃ。

最近、思ったのだけど、
天皇が戦犯にならず、生きつづけた変わりに、
殺されたものがあると。

さて、なんでしょう。

それはねぇ。
天皇の変わりに殺された人という意味ではなく。

自分たちがどこからきたかっていうことが、戦勝国によって殺された
と思うよ。

GHQは、日本国民に対する配慮として、象徴としての天皇を残した。
でも、それはそれでよかったのだろうか。

ドイツはヒットラーが自害することによって
彼一人が悪者であったという、レッテルをつけることができた
というような、見方もある。

ずいぶん、長いことヒットラーだけが悪者にされていたのだけど、
もちろん悪かったのだが、「だけ」ではなかったではないか!
ということがようやく最近になって認識されるようになった!!

よく、考えてみれば、こんな大規模の組織は彼一人の力で動くはずはない。
しかし、この「だけではなかった!」というのはほんとうに最近までタブーであったと思う。

普段は、現代美術の展示をするKunst Werkeというところで、数年前にこんな展示があった。
「ヒットラーの周りの人間」を名指しと写真付で彼らを暴くというものなのだけど。
この展示によって、悪かったのはヒットラーだけではなかったということが表出されていくのだけれども。
それは、ドイツ中を震撼させるようなセンセーションを巻き起こして、常に長蛇の列。

とにかく、ドイツは戦後、誰か一人を祭り上げる事によって
なにかを達成することができたんじゃないかと。

一方、日本はどうだろうか。
天皇が人間宣言したということは、日本は負けたという意味にとらえられがちだ。
私たちの世代はなおさら、ああ、人間宣言? 負けたってことだら?
みたいな会話。

そう、負けたのは事実なのだけれど、
ただ、負けたという事実を知らせるための人間宣言だったのか?

現人神は実は人間だった!
というビックニュースは、神の存在をも消したのではないか。
象徴の昭和天皇という人物は生きながらえたが、
抽象の神は人間宣言によって抹殺された。

いろいろ、あちこちに飛ぶけど、
ベルリンに有名なペルガモン神殿というのがある、
大理石の階段をのぼると、そこは、神々へ供物を授けた祭壇場となっている。
こののぼったところには、フリーズ、壁画の絵巻物が祭壇を飾っていたそうだ。
そこに描かれた物語は、テレホスという人物の一生について。このテレホスは、このペルガモンの街をつくった
創始者ということになっている。彼は、神々の子孫であるのだが、このテレホスがつくった街の住民は、
みな、自分はテレホスの子孫。つまり神々の子孫と思っていた誇り高き民族だったらしい。

もし、人が我は神の子であると想像してしまうなら
ものすごく高貴な気分になるだろう。
もしかしたら、ちょっとは自分に神の血が入っているだろうと
思うだけで、気分はどっかにいってしまうだろう。

当時の日本は、我々は神の子孫だと言う高ぶった気持ちで
みなが一致団結していたのかもしれない。

それを、敗北宣言ではなく、現人神の人間宣言としたところで
我々日本の神々は、ちりぢりにいなくなった。処刑されたといってもいい。

それから、神亡き現代。
オウム問題が発生するのもこれでなんとなくつかめるのだ。。。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)あっ、私もかぁ。

2007年03月20日

戦後問題について。

第二次世界大戦へドイツと日本は同盟となって参加したのだけれど、
戦後処理の仕方がちがう。

謝罪をどのようにしたのかというのがテーマになり、

戦争の話となると、ドイツ人とディスカッションになるのだ。
なぜ、日本は謝罪しなかったのかと。それから、学校での戦争のことを扱う授業について。

よく、ドイツ人から質問されるのは、
なぜ日本はしっかり謝らないのか。
なぜ天皇は最高責任者だったにもかかわらず、なぜ戦犯として処刑されなかったのか。
学校の授業でどうしてあまり戦争のことを扱わないのか。

上の質問に、いつもあまりうまく答えられない。
なぜといえば、こういったビックテーマなのに、一般的に日本人としての共通の考え方が固定されてないからだ。

私は、私なりに考えた答えを言おうとするのだが、それこそ、正直にドイツ語でも私はこう思うのです。。。。。(文章つづく)。。という表現をつかうのだけど、私は。。。思う。って、そんな普通の個人的な意見を言う形式を使う時点で、ドイツ人はすぐにうたがってかかる。ドイツ人は断言する。それは悪かった!と。

とりあえず、戦後処理の2つの方法があったのだ。
ドイツのやり方がよかったのか、あるいは、日本の内部の調和を大切にするやり方がいいのか。
この答えを出すのに、急かすつもりはないし、本当のところどちらがいいのか答えを出すべきではないかもしれない。なぜなら、それぞれに、それぞれの事情があったから。

でも、ドイツの謝罪した行為を考えると
これは、懺悔といっしょの行為ではないか?と思う訳でぇ。

自らの過ちを言語化して、償いを乞う。

ヨーロッパの人が個人主義だというのは、
古く、教会にて懺悔をしてきたからという節がある。
なんといっても、自分が犯した過ちを謝りにいくのだ。
神父さんに聞いてもらうと、すっとすっきり。浄められるというので、
みなやってしまったことに対して、わびを入れにいくのだが。
すっとする効果のみならず、あれは、自分のやった行為をもう一回話し、そして
自らの声で聞くというのが、なにか彼らの自我形成になんらかの役割を果たしたのではないか。
というのをどっかで読んだ事がある。

日本人は、反省するとか好きだけど。
それって、内省のことで、外にアピールするようなものではない。
反省は発言ということを必ずしも含んでいない。

高校のとき、悪い事して、反省文っていうのを書かされたけれども。
日本は文章をかかせることで反省を促し、また内省していくっていうのが多いなぁ。
始末書とかも、そうか。

最近では、よく、テレビなどで、会社などの不祥事に
遺憾に思うって発言があるけれど。それってやっぱり、私は。。こう思います。
っていう表現なのよねー。

私が注目したいのは、日本の自我形成について、今どーなんだろうということ。
そして、
懺悔が結果として、ヨーロッパの自我形成をはやく育て上げたこということ。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(3)どいつも。

2007年03月19日

と、とうさん!

ねえ。ねえ。ねえ。
とうさん。
いくら舌足らずでも。

今、娘のこと
「長男」って言った?

聞き逃さなかったけどぉ。

それとも、あれかねー。
新種のジョークかね?  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(4)こいつもズオカ。

2007年03月18日

ヤン、久々に一緒

最初、事務所に来た時に、バーンと机があって、かなり大人数いたのに、
みなヘットホン使用中でみんな机に向かって黙々と作業をしていたときには、びっくりしたよ。

自分の部屋で作業すればー。と思ったものだけど、
今や、私もその仲間に。
耳になにか、ついてまーす。

しかし、本日、ヤン(中国から帰って来ておりました!2月のおわりごろに)から
彼女の小部屋を一緒につかわないかという提案が!

私もついに大部屋脱するのか?ということは、しょ、しょうしんか?

なんのことはない、彼女は中国によく赴きたいのだ。中国に赴く理由は、オリンピックを眼中にいれているからだ。忙しい、忙しいと言っているけれど、もしかしたら、実はヨーロッパでの仕事が少なくて困っているかもしれない。
今日、一心という彼女の好きな日本食軽食屋に、いくわよ!っと有無をいわされず連れて行かれて話しているうちにそう思った。いつも強気で対応され、弱音を吐かない人だからまあどうしたもんか。色々、身の回りのものも売りに出しちゃってぇ。もう随分前からこれら売りたかったのぉ。という返答。

中国で経験した話もいろいろと話してくれたけれど、急速な発展で、なんていうの、成長期に骨や皮が肉体の成長に追いつかなくなっているみたいに、人々のお金とそれをとりまく人々に関する意識と行動がちぐはぐになる場面もあったとか。

10年来からの友達から、詐欺まがいのようなことも受けたと。
とにかく信用できる人を見つけるのがむずかしくなったと。

にしても、オリンピックに向けて行くのね。

中国と日本の違いも、いつものように話題に。

同じアジア系で似ているところはあっても、
とにかく、メンタルは違うね。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(4)こいつも。

2007年03月17日

解放!について

解放について語らせていただく。
聞き手は、M子ちゃん。

彼女は、昔女優を目指していたぐらいだから、
解放についてよく知っているはずだ。

最近、萎縮しちゃっている感じなのよねー。

なんか感覚がちがう!
まあ、どこで毛穴まで開くかは。TPOにもよりますね。

あんまりうまく書けない。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(4)人間じゃないもの

2007年03月16日

教授

マンガ「天才柳沢教授の生活」を読んでいて、
本江先生のことを思い出しました。(失礼)

「自分の頭でたとえ稚拙でも一から段階的に考えていくことに無上の喜びを覚えるのです。」

と多摩美のHPに書いてある自己紹介文から。

この方は教授になるべくして、なったと。
思った次第です。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)

2007年03月15日

レセプションにきてくださった皆様!

平日にもかかわらず、
来ていただきましてありがとうございました!

盛況にて、御礼申し上げます!
いつもになく、満杯になっておりました!

作家のK子&のりおお疲れさまでした!

それから、フクちゃん。ケーキつくってきてくれて
ありがとう。ゴルゴンゾーラ入りプチケーキとか、
ブラウニーペッパーがけとか、とっても実験的な
ベルリンの夜にあうものでしたよ。
お疲れさま!

折角、来てくれて、あまり十分に話せなかったお客様
ごめんなさい。またちょっくら寄ってみてください。

展示は、24日まで!  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年03月14日

レセプション。ナインサイトスペーシフィック

プログラムにての展覧会のレセプションが
明日15日にあります。

19時より。

ギャラリーの壁を大胆につかった、ベルリンらしいウォールペインティング。
建物とペインターとのコーボレーションとして企画が成り立ちました。



水平線は統一されて一直線にひかれ、しかし、画面は9つ。
9つのパートで風景が広がります。

また、明日は、お菓子系の友達のフクちゃんがスィーティズ持参。
職求めていますので、試食していただいて、今後の展開アイディアをお願いいたします。

"小川、急流、湖、氷河、岩、滝、草原、坂、絶壁、峰、常緑樹、浜辺、切り株、風、嵐、
雪、日があたり、そして日が沈む。例えば。"展

"Streams, torrents, lakes, glaciers, rocks, waterfalls, steep slopes, cliffs, peaks, firs, beeches, stumps, wind, storms, snow, sunrises, and sunsets, for example."
a painting workshop/exhibition

詳しくは。www.programonline.de

展覧会期間 3月1日から24日まで。
March 1-24, 2007
reception Thursday, March 15, 19:00

レセプション 3/15 (木) 19:00〜

アーティスト
Elena Bajo, Leigh Bridges, Ethan Hayes-Chute, Keiko Kimoto, Mark Neufeld, Nathan Peter, Markus Shimizu, Norio Takasugi, Brent Wadden

展覧会ご紹介 ーEri Kawamuraより。
彼らランドスケープアーティストたちは、このダイナミックな試みを楽しんだようだ。まず、最初にミーティングをかねた初顔合わせがあり、その日に部屋割りの希望を出すこととなった。この部屋は、スマートに四角くはなく、いくつか柱がでており、角が多いつくりである。どのような風景を描きたいのかあるいは、隣の人がだれになるのか、そしてだれが普段どんなペインティングを描いているのかわからないままにすすんだ部屋割りはむずかしい。それぞれに場所の第二希望まで出してもらって最終的にはオーガナイザーの采配により、定位置がきまる。

文句は誰からもない。こんなこと稀なことだろう。オーガナイザーの力量か。最初っからハーモニーよろしく作業が始まる。水平線は既に床から同じ距離に引かれている。製作期間中、アーティストの誰が材料としてつかった溶剤の異臭がバックの事務所にまで流れ、脳天直撃のなんにも考えられない日々(正味二日)が弊害としてあったが、作業自体はいたってわきあいあい温厚に進んでいるようである。

さて、場所に合わせるというコンセプト、サイトスペーシフィックだが、これははっきりと言うなれば“その場かぎり”のものである。その場かぎりの“ペインティング”がここ、プログラムに立ち上がる。ベルリンらしく、ウォールペインティングとなったわけだ。すべての作家に与えられたのは、ちょうど目線の位置に引かれる線。これを水平線あるいは地平線ととる人もいるし、ただの抽象的な線ととる人もいたが、この線を同じ高さに引き、皆の一応の共通項とした。

どんな、サイトスペーシフィック風景画が立ち現れてきたか、その場かぎりで味わっていただきたい。
特に期限付きと聞くとあわてちゃう方へ。「これら絵画、期限付きである」  24日まで。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)オフィス・プログラム

2007年03月12日

640人の宴会。

640人の宴会。だった。本日は。友の会の年間報告会をかねた食事会。

年間報告は、詳細にこまごまと報告され、いくら収入があったと、それをどこに使ったかなど。
おそらくちょっとした株主総会みたいなものだ。ヤジはいなかったけど。

会長のペータ・ラウエさんが仕切っていく。食事会が控えているというのに、ここに集まった人々はドレスアップするわけでもなく、シックな黒を基調とした、男性であればスーツ、女性であってもスーツっぽいものだった。

この会場でやはり、目立つのは、ペータ・ラウエさんだ。蝶ネクタイも目につく。彼だけ浮いているのである。いいように浮いている。あるいは浮いていなければ、あの背の高さであればみんなから見えないだろう(失礼)

とにかく、美術館の友の会というのは、ある程度の組織なのだけれども、会員になっている人は自営業主が多いし、会社員でもある程度の地位についている方であろう。また、程度年配の方の集団である。それをまとめて、また時間がないであろう人たちの興味を引くには、まあ、美術館の友の会というものに入っている方々だから美術に興味はあるとして、でも、会員様に会員費よりもっと多くの援助をいただくために、この総会が勝負ところである!

打々発止くだされる、ユーモア、それにより一つにまとめていく。なんか、喜劇役者みたいな雰囲気も。あんまり、まじめくさっていてもアートは受け入れられない。遊び感覚のスピーチだが、それにより献金を集め、注目を集め、パワーをあつめるのだ。それで、なんか重要な文化財をコレクションとかしちゃうから。それで、また人が集まる。友の会も30年。30周年の記念に贈答されたもので、オークションをし、更なる飛躍をという彼ら。組織も拡大し、パワーも全開。

年代の差も越えて、ジュニア会員の斡旋にも力をそそぐ。MoMaの成功があって、今度はメトロポリタンがくるというので、皆期待をしている。ちょっとした先に明るい展望があるのはいい。みんながそれを楽しみにするから。ビエンナーレやトリエンナーレなどの、時間的な約束があるわけでもなし、2年おきぐらいにビックイベントを仕掛けていくのは、そう簡単なことではないはずだ。

たぶん、この総会では、彼の話術を聞きにきた人もいるね。でなきゃ、こんなに集まらないもの。
あれは、ベルリンの名物人だなぁ。とあらためて思う。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0) ベルリンアートシーン

2007年03月10日

準備

引越の準備を、
手伝い人が来る手筈に。

しかし、睡魔が襲っているという連絡を受け、
夕方にきていただくことに。

で、その間、私は他の友達にお茶に誘われ
チャーしにいく。

話にのめり込んでしまって、手伝い人から催促の電話がぁ。。  

Posted by Eri Kawamura at 00:00Comments(0)あっ、私もかぁ。